2010年8月27日金曜日

[error:0334] 最後の経県値稼ぎ(夜の平城宮編)

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奈良、と言っても中心街や奈良公園のエリアではなく、北方の平城宮エリア。

むしろ明日香村などに近いような古墳地区でありますが、
個人的にこういう方が古代都市らしくていいなぁ、と感じますね。

今年は遷都1300年祭というのが、11月頃まで大々的に行われております。



到着すると空が半分だけ暮れ色掛かった青空、
もう半分は盆地を蓋するような五色のデコボコした入道雲で、

その雲底から垂直な、かすかに虹色にも見える蒸気のベールが
古都に突き刺さっており、奥では雷が落ちているのが判ります。

自分の居る真上は青空なのにも関わらずです。


すぐ横が古墳地帯な事もあって
非常に神秘的な光景に感じられるのですが、
一晩越しで行動し続けた私のカメラは、ホテルを目前に電池切れ。

これもそこに眠る仁徳皇后あたりの悪戯なのかな、などと考えながら
とにかくホテルを目指します。


イエ、さっき落雷していた中心街からかすかに
消防車か何かのサイレンが聞こえてくるにつけ、
そうそう呑気な話ではないのかも知れんな、とも思いましたが。



ホテルに入ればカメラが充電できます。

ワンルームマンション、というより何かの ”寮” を改造したような
ミニキッチン付きのお安い宿は、遷都1300年祭会場のすぐそば。

シャワーなど浴びて一涼みして、充電も終わった頃に出掛けてみましょう。


しかし玄関と床が同じ高さなのに浴室前だけが一段高くなっていて、
すぐ足の指などを打ちそうになるのが難点ですな。

「バリアフリー」ならぬ「バリアフル」な設計であります。



さらにもっと問題なのが
部屋が通りからすぐの2階で、しかも窓が大きい(床近くまである)ため、
窓の近くに居ると外からほぼ全身丸見えだって事です。


特に、日没後の外が暗い時に電灯を付けたうえで
シャワー上がりの全裸姿で着替えてたりすることは
非常に危険であるため、注意を要します。


特に女性の皆さんは…と言いたいところですが
女性ならおそらく自分が恥ずかしいだけなのに対し、
男性は部屋に居ながらにして通報されかねませんからねぇ。



さてこちらが平城宮内(平城京全体ではなく宮殿跡地部分がお祭り会場)、
中央部のメインステージ広場であります。

ちなみに入場無料。


夏休み最終週(奈良県も8月末までなのか不明ですが)
金曜夜という事もあってか大入りですが、

会場のほうも充分に広いため、動きづらいという事はありません。



平城京というのは、当時先進地だった中国を真似た影響で
和洋折衷ならぬ和中折衷な建築が多かったりするのですが。

このメインステージはギリシャとの折衷っぽい感じだなぁ。



ステージでは歌やら踊りやら。

これもまた奈良、というより高知発祥のよさこい団体っぽい感じが。



いやむしろ闇に潜む無数の群衆こそが、迫力を発していますね。



周りの露店街も賑わっていますが、会場規模の割にやや店数少なめ。

串物がもっと多ければ、ベンチが一杯でもあまり問題にならないんですが。

というかここの露店街、普通の祭りと煙の匂いが少し違うな。
油物やバターの匂いが少ないからかな?



出ました!1300年祭の問題児、せんとくん。


坊主のくせにツノは生えているは、女は居るは。

ムリヤリな融合感がむしろ逆に「奈良は大仏と鹿しか有りません」と
宣言してしまっているようにも見えてしまいます。


そもそも大会趣旨上、仏教色よりも古代社会にスポットを当てるべきですし、

古墳ギャルのコフィーとかの方がまだ適任かも知れません。



ちなみに「まんとくん」という、もうちょっと出来の良いライバルもいますが

こっちはこっちで全裸にマントだけという、
警視庁のピーポくんみたいな問題点がありますからねぇ。



しかしその 悪名 知名度が広まるにつれ実行委員会も気を良くしたのか、

もはや子供が泣くと言うかむしろ泣く子も黙る
ほどの実写版までも、奈良駅界隈をウロつき始めているそうです。



さて、もしかすると今日までかも知れないんですが
会場にはこのようなイルミネーションアートが、



展示されたりしております。



古代人が見ても腰を抜かすだけで
平城京とあまり関係はないのでしょうが、

夏の夜のイベントとしては悪くないですね。


右のほうで光っているのは提灯を巨大化したようなバルーンです。



実は左端の赤っぽいのだけが、本物の月。



ここでは思い思いの影絵で遊べます。


大抵の人は単にウロウロしてるだけでしたが
2人重なって手足を広げて蜘蛛、とか面白い人も。



ただの白色光で美しく見せるために
実は輝度とか色合いとか、あれこれ人知れぬ工夫があるのでしょう。



なんとなく原爆慰霊祭みたいになっちゃってますが、
この大陸風建造物は大極殿。儀式用の集会所っぽい物らしいです。


どうせなら灯籠が古墳壁画の星宿図になってたら、もっと面白いかな?



公定歩合とか不良債権とかイデオロギーとか地球環境とか、
そんな訳の判らない懸案事項に悩む必要のない、古代の政府。

中国ではその1000年も前から国家戦略と権謀術数が渦巻いていたのに
食糧の豊作如何と天皇の世話以外、考える事と言えば神頼みぐらいの、
良くも悪くもママゴトみたいな政治。

まさにやっと ”国” らしきものができあがったばかりの、
よちよち歩きの日本文明。

こないだまで原始人だった人たち。


そんな、往時の色々な情景に思いを馳せてみるお時間です。



強力な投光機で照らされています。
夜空へ延びる線条。

奈良では不思議とリリカルになりますな。



本当にすごく眩しいんですけど、かっこいい光ですね。

もう一人居れば、ここでこそ記念撮影したかったところです。



しかしこんな、土産物屋の軒先をチェックする事も忘れてはいません。



結局、昼にソバを食べたきりでありましたが
夕食は宿近くのカレー屋で大和牛カレーなどを。


わざわざ辛口を頼んだ事もあって(辛さ自体はそこまででないですが)風味は
充分にスパイシーなタイプ、ただ線が細いというか、コク不足かな。

スプーンが右利き専用になっているなど、色々こだわった良い店でした。



川にまで説明看板があるのは良いのですが、なぜ人夫が全員カッパ?


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