2012年4月24日火曜日

[error:0592] 春のうららの(柳橋~築地編)


隅田川は神田川と合流します。

奥が隅田川、手前が神田川で、ここから右は中央区。



神田川は実に賑やか。

かつ、川の上だけ時代が違うかのようです。

ある意味ベネチアンな光景にも見えるし、釣りバカ日誌のようにも見えます。



釣り船や水上タクシーを営む「船宿」が何軒か岸壁にへばりついています。

それに「佃煮」と書いてあるから、ひょっとして座敷で飲食もできるのかなぁ?

柳並木のある水辺の、小さな隠れ家的飲み屋。
月でも出ていれば気分は時代劇でしょう。




さて、隅田川は首都高速がのしかかってきます。



高架の下には、なぜか突然石庭ゾーンが。



都内下町の川原のしかも高架下となればやはり
非常に生活感あふれる一角も含まれてくるのですが、

石庭と組み合わさるとものすごく荒涼とした風景に見えてきます。




こちら犬専用ゾーン。

単独の人間が居たからって、それを理由に犬が恐がるとは思えないけどなー。



そろそろ夕方だからか、屋形船が出撃でござんすよ(けっこう高速)。

そういえば屋形船ってどこに運転席があるんだろうと思ってましたが、
船尾付近で屋根から半身出して操船してる人が居ますね。



きっと屋根の上に運転席作っちゃうと、こういう低い橋をくぐれないのでしょう。

それにしてもこいつは低い。




そこをなんかウナギみたいな水上バスがスルスルとくぐって来ました。

これは松本零士デザインで話題になったやつかな? 本当は宇宙船がテーマ。



もう海が近いせいか、水の色が今までより澄んだ緑に変わってきました。

あ、クラゲ。



これは関東大震災からの復興シンボルであるという永代橋、
「土木遺産」にも認定されているそうです。

こうしてみるとシンプルかつ優美な印象ですが、



角度が違えば全く違った、ゴツゴツとケレン味ある印象にもなります。

これは水道管なのでしょうか、あたかも龍の血管か何かのよう。

水道管も大都市の血管のようなものではありますが。



永代橋を過ぎると、佃島を挟んで左はいよいよ海、
一応隅田川本流と呼ばれるものは右に分かれます。

右前方の佃島は高層ビルだらけで、下町風景もいよいよここまでですね。



この辺は水門多数。

川の水量調節というより、海からの高潮防止用だそうです。

そういえばこの水門、以前タモリ倶楽部に出てたような気が…。



裏側に回ると(回らないと道が無いのですが)このような。

緑の光は船用の信号ですね。


しかしここ1箇所を水門で閉めても、周りのビルの隙間から
ジャンジャン高潮入って来そうにも見えるなぁ。



未開封の?どん兵衛がドンブラコと流れてました。


周りは特に何も浮いてなかったので、
中に一寸法師でも乗ってるんじゃないかってほど違和感ありました。



震災で話題になってたかもしれない空中通路。



いよいよ最後の勝鬨橋が見えてきました。

ところで右端の、裏に何も無いはずのレンガ壁に開いた窓が謎。



これも「なんちゃってドア」だなぁ。

たまに酔っぱらいが騙されたりしないかな。



お疲れ様でした。


南千住から築地まで、約3時間ですね。意外と短いです。





ちなみに持ってきた100円ショップ地図は、江東区が水没してます。

東京海洋大も越中島も、まさに海中。


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[error:0591] 春のうららの(浅草~蔵前編)


浅草といえばアサヒビールのアレ。

中央が本社ビル、右が正式名称スーパードライホールですね。


下町情緒に対する文化的侵略度ではスカイツリーを優に上回りますが、

金ピカな本社ビルには逆さツリーならぬ横ツリーがうまいこと映り込みます。



川べりのこのドアはどこに通じているのでしょう。

ついでに言うと、実力行使で開けられようとしたかのような跡多数。



赤、青、緑。



その緑のフェンスで隔離されているうえ人が通るには若干狭そうな、

吾妻橋の根元のあのトンネルも気になる。



上階、吾妻橋の横にはいつのまにかこんな一角ができてました。
台東区の「台」の字を象ったキャラクター?

数々の名所が一望できるポイントだけに、観光客にあふれています。

もしや浅草寺に行くはずだった人が公衆便所変死事件のせいでこっちに流出、なんてことは。



先ほどからお世話になっている川沿いの遊歩道(「隅田川テラス」)も
スカイツリーに合わせて急整備されてきたようで、

工事用のプレハブ飯場かと思ったら広報コーナーなのでありました。



電気ブランって地方発送してたのか…。


店がどこだという肝心の情報がありませんが、

正面奥の交差点向かいに写っている「神谷バー」の
ブランデーカクテルの事なのは間違いないでしょう。




観光案内所? という雰囲気の外観ではないなぁ、
むしろ雀荘とか、CHAOSと綴りたくなるような方面だよなぁ…

と思って調べたら、南千住の「ビジネスホテル」とはちょっと違って、
どちらかというと外国人観光客狙いの格安宿のようです。

「カオサン」ってのはタイ・バンコクの「カオサン通り」と何か関係あるのかな?


なお系列各店は「どこそこ駅前店」のような普通のセンスではなくて
ニンジャとかサムライとかカブキ
といったネーミングになっているようです。

次の店舗はゲイシャとかフジヤマとかスモウレスラーまでは許すから、
カミカゼとハラキリは見送って欲しいです。


それとホームページにCheapest Hostel in Central Tokyo
って書いてありましたが、その表現はちょっとどうなのかなぁー。

喩えるなら三つ星ホテルを「三流ホテル」と和訳してしまった
ローマの某ホテルの日本語ページに類する、とでも言いますか。



なんか硬そうなのと軟らかそうなのと、共存してたので。



堂々たる屋形船艦隊の泊地。



良く見ると各船ともそれぞれに趣向を凝らしていて、

こちらは小料理屋風のアルミサッシが妙にハマってますね。



しかし窓際の席じゃないと、あまり食べながら外は見えなそう?
いや窓際の席でも、食べながら振り返らなきゃいけませんよね。

どうせ悪天候時に屋形船する人も少ないだろうから、
(潮風の少ない河川上なら)いっそオープントップの方がいいかも知れません。




こんな小型漁船でもバルバスバウ(球形船首)採用してるんだなー。



シジミ漁船マークってのがあるんですね。



大きく出ましたね。



もはや何でもアリなのでは。




肝心の値段部分が欠けてますが多分1万円弱~程度と思います、屋形船。




武骨な鋲とステンドグラス、という取り合わせの厩橋。


群馬の前橋(昔は厩橋と言った)とは関係なくて、
近くに厩舎があったからだそうです。



車道上からの景観も、また違った様相を見せてくれます。



交番脇のトランプ絵札風なトイレ。




蔵前・浅草橋界隈に入るとプラモ・花火・人形等の玩具店だらけになります。

どこも妙に細長い「ウナギの寝床」的な構造なんですが、角にあるお店などは
側面を利用して、今はもう売ってなさそうな歴史的商品を展示してたりします。

色褪せたペーパークラフトのザク!

ガンダムはまだしも曲面の多いザクを紙で再現するとは、ジオン驚異のメカニズムであります。




学校新聞を表に貼り出している中学校。

まぁ、確かに校内に貼るよりも広報として理にかなってますよね。

公立中だから、広報の必要がどれだけあるかと言われればそれまでですが。

文面を読む限り、新聞部ではなく完全に学校側が作っているようですが、
広報担当の教職員が居るんでしょうか。


野球部主将と女子マネージャーのゴシップ記事とか載ってないかな、
と少し期待しましたが決してそんなことはありませんでした。



対岸はそろそろ両国ですね。


全く偶然にも父親の元職場の移転先とか発見したりしながら、
台東区を抜けて中央区に入ります。


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