2010年7月6日火曜日
[error:0274] 書物三原色
つくづく本屋というのは魔境です。
ついあれもこれも買い漁ってしまいます。
しかしAmazonなんか無目的に徘徊した日には
それこそ未開のジャングルよろしく
誇張なしで永久に脱出できなくなる恐れがあるので、
やはり実物の本屋にしておくのが賢明かも知れません。
私の好みは主にエッセイかノンフィクション。
加えて、今日のは3冊とも笑える系です。
まずは本来の目当てであった
「東京おさぼりスポット探検隊(べつやくれい/メディアファクトリー)」。
英語模試解説の「別訳例」みたいですが、本名まさに「別役怜」さんという著者なんです。
タウンガイドブックとイラスト系ブログを混ぜたようなと言いますか、
さらに売り文句上はビジネスマン向け要素までも若干匂わせており、
正直どの分類の棚に置いてあるのかないのか相当迷う一品です。
結局エッセイの棚で発見されました(発売したばかりですが平積みではなかった)。
ビジネスマンでなくとも、東京の地理にあまり詳しくなくとも、
充分楽しめると思います。
「サカモト(山科けいすけ/新潮文庫)」、
文庫小説に見えますが8コママンガです。
ビッグコミックで「C級さらりーまん講座」というのを描いてる人で
作風も酷似しており、セルフパロディに近いと言えるかも知れません。
個人的にこの人の突飛な発想力には毎度、
驚愕と尊敬を禁じ得ずにおります。
そして、飾りっ気のないワラ半紙ムック本(輸入小説っぽい)ながら
今回もっとも大ウケしたのが、
「ヘンな間取り(イースト・プレス)」。
そういえばこんな記事もありました。
図面に何か手違いがあっただけなのか
設計者が本気と書いてマジと読む状態に突入してるのか不明ですが、
風呂はベランダで浴びろ
という宗旨のワンルームマンションらしいです。
宵時、全室一斉に斯様な光景が繰り広げられている図など想像しますと
世の中の常識全てが信用できなくなりそうです。
そして表紙からして既にこれほどの破壊力だというのに
本編はまだまだこんなものじゃないってのが凄い。
世の中どこにどんな罠があるか判らない
と改めて学ばせてくれるかのようです。
えー、そんなわけで3冊ともそれぞれにオススメな内容ですので
皆様もぜひお試しいただければ幸いです。
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