2010年11月3日水曜日

[error:0373] ふと、埠頭へ行く(シンボルタワー編)

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好天の文化の日。

今日は横浜港の外れ、本牧(ほんもく)埠頭という所に来てみました。


本牧、というと何となく ”ジャズと洋酒っぽい” とでも表現しますか、
横浜の中でも開明的でオシャレな印象があるかも知れませんが、

少なくとも沿岸部に関してはほぼ単なる埋立地なわけでですね…、





何百メートルもある釣り桟橋(有料)に延々、
良くぞこれだけ集まったと思えるほど、釣り人の大群です。

ちなみに対岸10kmほどにはもう、千葉県が見えています。



こんなに戦後の食糧難時代よろしく
大挙密集して海岸線に押し寄せていて、本当に釣れますか?


しかも周りがもろに港湾施設地帯ですし、湾の入口で船の交通量も多いので、
釣りと言うにはちょっと魚がマズそうな気もしますが…

(船の船底塗料は”環境ホルモン”の主な原因物質だそうです)



噂をすれば、ものすごい年季入ってそうなハシケ。

小人のような曳航船が、懸命に横浜港内へ引き込み中であります。

年季というか、まさかこれ火災で航行不能になった船
回収してきた所なんじゃないかって思えるほどです。



さて主目的は釣り桟橋ではなく、
この古墳に宇宙船が着陸したみたいな奇妙な施設。じゃーん。

その名を「横浜シンボルタワー」と言います。 「横浜ランドマークタワー」とは別物ですよ。


おそらく「シンボル」と称するほどの知名度は無く、
実際私も今日初めて見るのですが。


だってねぇ、ただでさえ横浜や関内の中心地から遠い上に
電車も通って無いんだもの。

”最寄り”と思われる中華街駅から、徒歩1時間余り。

桜木町駅からバスでも25分で、しかも直通便は1時間に1本、
他のは1kmほども手前(先ほどの釣り桟橋)までで行き止まりですからね。


でも今日はイベントデーなせいか、家族連れで大変賑わっています。

なんと、芝生にテント張ってるグループまで幾つも存在しますよ。



”古墳” に接近してみますと、周囲はフリマ出展者などで囲まれています。

塔は展望台兼信号所で、黒い窓は電光掲示板になっており、
「F(=入出港可)」などと表示されます(山下公園近くにも似たのがあります)



駐車場の端っこなので店自体が遠目に見渡しづらいですが
キッチンカーを主力に、露店の数々。

残念ながら、焼きイモが売れるには今日は天気が良過ぎるかな?



これはメインタワーではなく、トイレと売店のある建物ですが。


古いジャンプを記念品と称して売っている(消費税含)
ようにしか見えないんですけども?

というか別に、ジャンプこんなに置いとかなくたっていいよね。



子供を集めてドッヂボール大会のようです。

係のお姉さんが必要以上に派手、というかサイケの域です。



一応ここが ”メインステージ” であり、
ほぼ単なる路上ライブに近いですが歌手の方々などが演奏してます。

こういう無段差ステージ、しかも子供が「?」って顔で寄って来る所というのは、
東京ドーム辺りで何万の興奮した観衆を前に歌うより大変かも知れません。



……えっと、場所自体は平和かつ爽やかではあるのですが
イベントデーにしてはどうも「お祭り色」が見当たらないと言いますか、

これ喩えるなら代々木公園あたりの普通の週末だよなぁ。


しまったなー、やっぱりお台場クソゲー大会のほうに行くんだったかなぁ。



でもまぁせっかくなので、メインタワーにもアタックしてみましょう。


ときにこの公園、実は勿体ない事に16時ぐらいで閉まってしまうのですが、
それならなぜこんなムーディーそうな照明灯が立ててあるんだろう?



かなり急勾配の ”古墳” 斜面は
座ってお弁当やらビールやらにも良し、子供達にも人気です。

段ボールで滑ったらかなり高速になるでしょうが、
ただ、麓がアスファルトなのがちょっと心配ですね。



巨大な金属製のホタテ貝オブジェ。


横浜駅とか山下公園辺りに持って行けば
待ち合わせ場所として有名になれる潜在力がありそうなので、惜しいですね。

しかも毎正時にパカッと開いてビーナスが出てくるとか。



八戸の外れの漁師町とか生田緑地の山奥
展望台にすらあったエレベーターが

ここには付いてませんので、ちと御足労ではございますが。



あちらが、ベイブリッジと横浜港内。

左端のほうにちょっと横浜・みなとみらい方面のビル群が写ってますが、
やっぱり遠いですね。


防波堤を境に海の色が急に変わってますが、
底に土砂が吹き溜まってるのかな?



肉眼だと、薄雲を通してかすかに富士山らしきものが見えていました。

しかし、それよりもブロック迷路のようなコンテナヤードと
巨大な貨物船、意外に高速で駆け回るクレーン車などが見ものです。


なお個人的にこういう風景はもっと暗くて寒い、
雨か雪の日が似合いそうな予感があります。



塔の半周を囲むチューブ状の部分は、
遠目にはガラス張りに見えますが実は雨晒しです。

ここからでも充分見晴らしはありますが
風と近さを感じたいならこちら、より高さを求めるなら塔の上へ。




さて、そろそろ帰るとするかな…
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