街灯探検隊のアルバイトに合格しました!
これから、わずか12人×2ヶ月×週4~5日×1日7~8時間で
横浜市440平方キロ内の全ての街路を歩き尽くし、
街灯(正確には、特定のタイプの「防犯灯」のみ)の存在如何を
地図に書き込んでゆくという、大変ロマンあふれる作業になります。
ハッキリ言って、偉業です。プロジェクトXです。
「バツ」と読まないよう、宜しくお願いいたします。
そういえば大成建設は「地図に残る仕事」というコピーで有名ですね。
あとNHKにもパラボラ探検隊というのがあるそうですが。
横浜市にお住まいの方は、
あなたのご自宅前などにも私が派遣されるかも知れません。
いちおう調査員票を首から提げていますので
何卒、不審者として通報なさらないようお願いいたします。
なおタイトルの「点の記」という語については、この辺とかこの辺をドゾ。
さっそく今日から出動開始、腕(脚?)が鳴ります。
記念すべき最初の割り当て区域は、港南区の上大岡駅周辺であります。
アレです。ああいうのです。
この場合は「東京電力の電柱に蛍光灯タイプ1本」、という事になります。
少し特殊なタイプのものもあります。
形や標識や設置方法を見て、それが探している防犯灯かどうか
判断しなければならないため、案外悩み所も存在します。
しかし、オジサン達の中にはどうもあまり物覚えの良くなさそうな人も…(ボソッ)
幸い天気も良く、絶好の探索日和なのですが、
太陽が眩しすぎて困る事もあります。
ざっと、1人1時間あたり300メートル四方ぐらいの範囲
(防犯灯の推定存在数で換算すると4、50本程度?)を
潰し切らねばならない計算なので、モタモタできません。
たぶん、実質1日20~25kmぐらい歩くことになるのかな?
しかしこの地域は三浦半島に近い丘陵部で、割とアップダウン多め。
さらに道も「碁盤目状」からは程遠く、
「ひと筆書き」に近いルート設定が難しいため、
このような急坂を何度も登り降りする事もあります。
街角で、ふと快晴の秋空と鮮烈なコントラストを成す紅葉に出遭って、
心洗われる事もあります。
ついでにターゲットも1本発見です。
画面左上隅には、方角的に羽田行きと思われる飛行機も見えていますよ。
普通なら「うららかな陽射しの下の、平和な街並みの風景」なのですが
こういう、どこまでも果てしなく続く市街地が目に入りますと、
軽く戦慄すら覚えるほどです。
無論ここに写っている範囲など、横浜市全体のごくごく一部に過ぎないわけで…
最初はテレビアンテナか何かが捨てられているものと思いましたが、
傾斜地ゆえに何か設置上の事情でもあったのか、
コンクリ壁に寄生して電線だか電話線だかを貰っているっぽい?
ヘタに触るのはやめておいたので、結局真相は不明であります。
あちらのお方も、ナワバリ巡回中のようです。
ご苦労様です。
そろそろお腹が減って来たのですが、
駅から離れた住宅地の奥に入っていますと
そう都合よく商店や飲食店は無かったりします。
そしてさらに困るのがトイレ。
うーん、この公園には無いみたいだな…。
幸い、別の大きな公園でトイレ発見。
せっかくなので、池の前のベンチで数分だけ休憩しましょう。
とにかく自由なのが、この任務の魅力とも言えます。
壁の表面を薄く流れて落ちる水が水車を回してたりする
なかなかステキな料亭なのですが、
地図に水しぶきがかかるため、実は通過要注意なポイントでした。
ちなみに持っているカラーコピー地図には予備がないそうで、
しかもそのまま納品物になります。
図上に書きこむ記号も、普通のボールペンや蛍光マーカーで、
しかもかなり密集して書いているので、溶けてしまうとまずいのです。
従ってこの仕事、出勤量にはある程度自由裁量も利くのですが、
天気の悪い日だけは商売あがったりになります。
土方殺すに刃物は要らぬ 雨の3日も降れば良い
というアレです。
これから冬の関東はあまり雨が降らない、という点に期待しましょう。
防犯灯が存在する可能性のある場所は全て要チェックなため、
結構な秘境探検になることもあります。 (実際、ここにも存在。)
でも大丈夫。私は地学や地理の実習、あるいは歩き旅企画で慣れてます。
暗くなってきますと街灯の存在は一目瞭然になるのですが、
電柱の標識板や地図が見えにくくなるため、作業は終了。
初日ということで、まずは帰社して状況報告となります。
この日の成果としては、上大岡駅の東側ざっと500m四方ほどを潰し、
防犯灯の発見数およそ240、
逆に「あると思われていたが行ったら無かった」所が100ほど。
計画ペースを考えると「速い」とは言えないのですが、
まぁ初日ですし、ある程度仕方ないでしょう。
というかこれでも比較的順調な部類だったようで、早くもプロジェクトの結末が心配になります。
ともあれ想像通り、私的にはスッゲー楽しい作業でありました。
後からマメや筋肉痛が来なければですが
体力的にも何とかなりそうです。
うーん、肉体労働の後の汗は美しい。
.
0 件のコメント:
コメントを投稿