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村の鎮守の神様のー♪ 今日はめでたいお祭り日ー♪
週刊新潮の発売日じゃないですヨ。
えー、ここのところ祭事ネタ多めですが
今日は本当に洲崎大神という、横浜(神奈川町)界隈の神社のお祭りです。
「提灯祭り」と言って、提灯で満艦飾の山車が巡行するそうです。
提灯に灯がつくのは7時ぐらいだそうなので、6時ごろ行ってみました。
ドンドンヒャララードンヒャララー♪
大神、と言っても川崎大師あたりと違って
住宅街の奥の”鎮守様”だと思われるのですが、
メインストリートは充分な熱気にあふれています。
串物やらジャガイモあたりから発していると思われる、
油と塩の焼けるハイカロリーな副流煙がまず一斉に襲ってきます。
負けそうです。
こんな横浜駅から遠くない場所にも
こんなステレオタイプなテキ屋さんが
こんな沢山まだ居たんだなぁ、
などと思う一方、客のほうも、
Tシャツの背中に「悪餓鬼」と書かれた
襟足だけが長い髪型の幼児が、特に印象的でした。
かく言う私も真っ赤なアロハシャツ姿だったりしますけどね。
露店に埋もれて気付かないところでしたが、
どうやらここが本拠地ですな。
後で判りますが、鳥居横の何気ない消防団倉庫みたいなのが
実は山車の格納庫だったりします。
鳥居の根元の掲示は、山車の巡行予定か何かでしょうか…
え? 落語?
しかも円楽一門会真打だって?
間口から想像するより奥行きは深く、
なかなかスピリチュアルな佇まいです。
いかにもパワースポット的雰囲気がある一方、
露店の活気も、不思議とうまく同居できています。
ちなみに何か買っても食べる場所が少ないので、
会場周辺は無法地帯のごとく、そこかしこに人々がたむろします。
これもまた、村のハレの日に似合う光景と言いますか、
中心街の良く計画されたイベントとは異なる、
独特な地域一体感を醸成しております。
工業地区と旧い住宅街が混ざったような立地にあって、
本殿周辺は幾本もの大木が囲む森です。
幹から芽吹いた若葉も、容赦無くおみくじ責めにされていますね。
その本殿もなかなか繁昌中で、賽銭入れて参詣する人が絶えません。
これもまた、ミニスカートの女子高生集団などがこんもり群れて来ても
不思議なほど似合います。
そして誰かが賽銭を入れるたびに、脇にスタンバった神職の人が
わざわざ頭上で大ヌサを振ってくれます。 写真にもちょうど写ってますヨ。
かなり仕事熱心というか、平素あまり見ない光景ですね。
申し訳なくて5円とか入れられないかも知れません。
ありゃ、ホントに落語の高座セッティングしてあるよ。
しかしステージとして適当なのは判るけど、神楽殿を落語に使っちゃっていいんですか。
スピーカーからは、良く落語の開演前に流れてるお囃子的ミュージックが
これまた準備万端。すばらしい。さすが円楽真打。
ただしボリュームでかすぎです。
どこのヘビメタ会場だってほどです。
これ以上接近したら鼓膜破れそうですもん。
確かに元々お祭り日ですけど、すぐ裏が住宅街なのに大丈夫かい?
前座が始まりました。
腕は悪くないのですが、全部で2時間ほどあるようで、
思いっきりメーンエベントとかぶるため
段々聴衆減って行きます。 どうして時間ずらさないんだろう。
私も30分ほど聞いたところで、肝心の提灯山車を探しに移動開始しました。
実は、山車は朝からすでに町内を巡ってるらしいのですが、
一体どこに居るんだろう。
まさかあのメインストリート(→最初の写真)を山車が通れるとは思いがたいし、
どっかこういう路地裏にでも待機してそうな気がするんですが。
神社の周りをグルグル探しても、どうも見当たりません。
おーい、山車やぁい。
「なぁ、提灯山車知らないか?」
「ンニャ」
ここは洲崎大神とは宗派が違うようです。
と言うか、後でこれが仏教系でなく神道系だと知って驚きました。
小学校の塀。ずいぶんファンキーな卒業制作です。
てかレベル高いですな。
きちんと設計して、使う塗料とか塗り方も良く検討してありそう。
アルファベットがあちこち入っているのは、描いた子のイニシャルかと。
タコ・イカとも足の数がちょっと怪しいですが、
吸盤の色遣いとかイカの触腕の先端とか、絵自体は悪くありません。
…とか思って端まで眺めてたら
生首ドナルド!?
人面亀に首級挙げられてるよ!
手と胴は後から足したんじゃね!?
ついつい寄り道してしまいましたが
どうにも見つからないですね、山車。
結局、落語会に戻って来てしまいました。
見掛けに寄らず、鬼気迫る甲高い声が持ち味の真打さんです。
椅子持参に、浴衣でアンズ飴か何か食べてる小学生女子も印象的でした。
そろそろ撤収するべかな、と思っていたら
山車のほうが神社に戻って来てくれました。
山車と聞いて想像したほど大きくはなく、
想定外にも堂々とメインストリートを掻き分けて来ましたです。
それでも結構重量はあって、短くても坂は苦手みたいでした。
烏帽子の神職さん達の指揮のもと、回ったり斜行したり努力してます。
さすがに石段から境内に登るのはムリのようで、
そのまま鳥居の横に格納されてしまいました。 こうして見ると立派な専用車庫ですね。
ともあれ、ちゃんと山車も見物できて、心残り無しです。
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