2010年4月16日金曜日

[error:0226] 必殺!大西部作戦(西表島編)



気も狂うような暑さと湿気。そして熱病と死を運ぶ虫ども。
緑に塗りこめられてはいるが、ここは地獄に違いない…。

すんません、まず大抵の人は何の事か判らないと思われますが。



最終日を飾るのは、名前は石垣島より有名かも知れない西表島。

実は石垣島よりも大きい島ですが、人口は2000人ほどです。
全島ほぼ未開のジャングルであり、たまに行方不明者も出るようです。



港は2つあり、西側の港の方が目的地には近いのですが、
外洋を通るため本日高波で欠航。

代わりに、東側の港からレンタカーで40kmばかり走ります。
バスも一応あるんですが、本数が少なくて帰って来れないので…。

あるいは与那国同様、スクーターでも良かったんですが、
港のそばのオリックスレンタカーには車しか置いてなくてですね。
でも、途中部分的に雨降ってたので、結果的に車で正解でした。



島の数少ない舗装道路。

天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故が多いためか、
どこも40km/hかそれ以下の制限速度となっています。

なにせ生息数100頭も居るかどうか判らないのに、
ここのところ毎月3頭ぐらい死体が見つかってるそうですからね。


車の絶対数は多くないはずですが道が全線ほぼ一本道ですので、
ゆったり40km/hちょうどで走っていますと案外頻繁に追い抜かれます。
NTTか何かの車が、一番飛ばしてたかなぁ。



なのでこのような珍しい写真も、そばに都合良く待避所が無い限り、
後方を注意しつつ一時停止して、運転席座ったまま慌てて撮らざるを得ません。



1時間半かけて遊覧船乗り場に到着。
映画に出てきそうなマングローブの川を、ジャングルクルーズに出発です。


欧米の観光客(英語と、たぶんフランス語)が何グループも居ました。
とても日本らしいとは言えない場所なのに、意外なことです。
元の出発点が遠いだけに、「東京からたった2000kmそこそこだというから
ついでに寄ってみよう」という話になるのかも知れません。


もっと意外なのが、切符売り場のオバチャンがその英語やら何やらに
バッチリ対応できているという事でした。沖縄のオバチャン侮りがたし。

昨日のテケホームな喫茶店メニューなどは、沖縄返還より後の世代が書いたのかも。



若いカンムリワシ(成長すると茶色くなる)だそうです。
でも後から来たカラスとケンカして追っ払われてしまう、みじめな子です。



折り返し地点です。

そのまま戻っても良いのですが、一旦上陸して
片道2kmほどのハイキングコースを進む事もできます。むろん上陸。



途中まではかなり歩き易い道です。それほど坂としてきつくもありませんが、
途中から泥だらけの道になるため、着地点を選ぶのにエネルギー使います。


一緒に降りたオバチャン客2人組が、延々おしゃべりしながらも
割とハイペースなはずのこちらに全く遅れずについてくるので、
またも驚いたりしました。



ここがハイキングコースの終着点。
ボートが遡上してきた川のずっと上流、平たい滝状の急流になっています。
すでに西表島の中心近くまで達しています。



もっと接近してみます。

かつては島の聖地ともされたらしく、さすがの迫力です。



ただし足元が傾いた平板な岩場で、しかも濡れてたり苔むしてたりするので、
注意が必要です。

あそこまで直滑降してしまったら大変です。
下にもまだ滝がありますし、きっと「ミッション」って映画みたいになります。



アレです。別の展望台から。
右上にチラッと写ってるのが、ひょっとしてさっきの場所かも。

雄大なジャングル河川の姿をお楽しみください。



冒険の後はちょっと遅めの昼食を。ビール飲めんのが残念ですが。


文字通り隠れ家的な立地ながら、なかなか雰囲気の良いお店です。
例によって営業時間短いですが、何とか間に合いました。

これはノコギリガザミというマングローブ蟹の、カニ汁定食(大)。
大2200円、中2000円、小1800円という奇妙な価格設定ですが、
どのみちこの日は大しかなかったようです。


カニ汁といっても、味噌ではなく玉子スープのようなもので煮られており、
もしかすると一緒にカニミソが入っているのかも知れません。

そしてこのカニですが、装甲厚が最大2mmぐらいある
べらぼうに頑強なヤツで、ペンチで割るのもかなり悪戦苦闘します。

こいつの鎧に比べたら、ズワイガニあたりの殻なんて厚紙みたいなもんです。
また、割るとガラスのように小さく砕けますので、
厚みだけでなく材質上すでに硬いのかもしれません。
しかも割る前に滑ると来てます。しまいにゃ手掴みで肉弾戦と化します。


茹でられたうえ力任せに粉砕されるカニ君も気の毒ですが、
美味しく腹に収まってもらいました^^



15分ほどのわずかな時間しか取れませんでしたが、
「星砂の浜」という名所にも寄りました。



これが星砂です。普通の砂ではなく、有孔虫という生物の殻になります。
星、何個見つかりますか?

想像したよりずっと儚げな星で、こすれればすぐに壊れてしまうでしょう。
そのためか海岸入口付近の乾いた場所よりも、
水中からフレッシュな砂をすくい上げてきた方が、良く見つかるようです。



海水浴場としても気持ち良さそうなのが、また惜しいです。

それではこの辺で、さらば西表島。



…………。




今度は字一色出ました。

こ、これから帰りの飛行機とか、マジ大丈夫っすか…?
やっぱ予めマイ救命胴衣着用で乗り込むべきっすか?(涙目)



宮古島空港で燃料補給待ち中の図。今回はこの写真でおしまいです。


結局、九連宝燈と字一色で何か引き起こされたかと言いますと、

うっかりライターを2個持っていて、100円ライター1個を捨てる羽目になった
(でも、羽田出発からここまでの3回の保安検査では全部素通りだった)事と、

羽田に帰ってみたら予想以上に寒く、
なんと今頃関東で雪が降ったという事でしょうか。

桜田門外の変(新暦3月24日)より季節外れです。ビックリです。



あ、あとデキモノが悪化して右腕が動かせなくなり
書き上がりに3週間以上掛かった件もですかね(汗)
.

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