2009年12月10日木曜日

[error:0114] お宝オープン(前編)

皆さん、ココロの準備はお宜しいですかな。






今回のネタはマジハンパネェですよ。






アリーナ祭りの回でも触れていたのですが、






5~6年前だったか池袋の古本市で見つけた、まさに掘り出し物。






今回はこの秘宝を、一挙大公開いたします。






古本市で確か500円でしたが、ハッキリ申し上げて安すぎる値段設定です。
売主はこの本の威力を見くびっておられます、エエ。






さて、お待たせいたしました。
こちらが、








週刊少年マガジン1970年7月12日号ッ!
定価70円!


もうね、表紙からすでに色んなモン飛ばしまくりです。

軟派なマンガキャラなんぞの描かれる余地はございません。
いきなりニューギニア裸族の写真ドガーンですよ。
なんか長いツノ状のモノがそそり立ってるじゃねぇかオイ酋長。


いや、ニューギニア裸族自体が問題だと言うのではありません。
これはレッキとした彼らの正装であり、文化なのであります。
しかしながら一体コレのどこが少年誌の表紙に見えましょうか。

そりゃ、こんなモン子供が毎週読み呆けてたら
親としては何か言いたくもなるでしょうよ。
てか当時は本屋の一番目立つ所にズラリと並んでたのか、こんなモンが?
 

ちなみに対象読者年齢は今のマガジンより低く、
完全に小学生向きのようです。

破れてしまいましたが、裏表紙は自転車の広告(変速ギアが売り)でした。
しかし当時で3万だか4万だかの値段でしたから、
多分パパの月給なんか吹っ飛ぶぐらいの高額商品じゃないかなぁ。




表紙をめくりますと、戦車プラモの広告。
この辺はまだ、少年誌らしすぎるぐらい少年誌らしいです。

「キングタイガー戦車(正確な発音はケーニヒスティーガー)」とか
「ロンメル戦車(勝手に付けた商品名、正しくはヤクトパンター)」とか、
戦車の呼び名が時代を感じさせます。

しかし戦後モノのはずのレオパルト戦車に
ナチ時代の十字勲章マークが描かれてるのは
あんまりではないかと。


しかし皆さん、そんな事より左ページが気になってますね?

最近のマガジンの中身は漫画と懸賞、
あとせいぜいアイドルグラビアやら
TV・映画のタイアップ企画程度と思いますが、
当時のは特集記事なるものが何本も入っているのです。

そしてその表紙めくってしょっぱなが
特集・学童疎開」というワケでして。




学童疎開の何たるかについて、博物館展示並みに詳しく語られております。

くどいようですが、コレは文春とかフライデーとかではなく
少年マガジンなのでありますよ?




むろん戦時中の少年誌なのでもなく、
戦後25年にして敢えて、このような硬派企画を打っているのです。
スゲェぜ少年マガジン。




「ハム」というのは贈られたり食べられたりするアレじゃありませんで、
要するにアマチュア無線の広告であります。
これまた、インターネット時代からしますと大変歴史を感じさせます。

ただ、「カッコよさバツグン」だったかというと…、

現代でそのインターネットにハマり過ぎてる人などはむしろ、
オタク」などと称され差別される危険が高いようでありますな。ゲホゲホ。


えー、左ページからは、いよいよ漫画が始まるようです。
「話題の異色企画!! 七つの魅惑短編 サキ」。
なんと、今までよりさらに異色なモノが待っていると言うのか!




うむ、異色かも知れん。
どうするよ、この先まだ230ページぐらいあるんだぜ?




ページ順は前後しますが、
GIジョー分隊長1万名募集も見逃せません。
1万個分隊というと、1個軍団ぐらいの大募兵ですな。


分隊長に志願するには部下が4人必要という
ある意味ヒドイ企画ですが、そうまでしてバッジを手に入れますと、
自衛隊見学会等々イベントに優先参加できるようです。

…もしや、そのバッジ今でも持ってて
富士火力演習とかの受付で提示してるオジサンとか居るのかなぁ。





さすがは「あしたのジョー」。
作者ご病気のため休載」が、巻末目次に小さく書いてあるんじゃなくて
ど真ん中に1ページ使って挟まってます。

しかし週刊連載の臨場感を感じる、幸運な号を買ったものです。


ちなみに右ページの劇画(影丸譲也 「ワル」)も、
「番長グループの駆け引きと策略」みたいなのが描かれた
硬派な一作でした。

…いや、広告類の内容とかルビの振り方とか見る限り
どう見ても小学生対象の雑誌なのは間違いないんですが。




続いて永井豪御大。相変わらず…いや当時から、
小学生向け少年誌だというのに容赦ありません。




…………。




だから小学生向け少年誌だって言ってんだろ!
それを秋竜山に谷岡ヤスジですかいな。




そういえば、当時は雑誌にも単行本にも
平気で漫画家の住所とか本名載ってましたな。

まだ、個人情報保護法なんて影も形も無かった時代です。




おお、これは「巨人の星」ではないですか。


しかし唐突に挟まる「マガジンジョーク」とは…?

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ママ上位 いきなり何の話かと思いましたよ

母親が子供を寝かしつけながら、やさしくいった。
「さあ、ボビーちゃん。おとなしく眠るのよ。
もし夜中に用があったら、大声でママを呼びなさいね。
そうしたら、すぐパパがとんできてくれますからね。」
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と、唐突だ。
個人的にこういうの好きですが、どうして他の何物でもなく
海外ジョーク集を挟もうと思い立ったのか、謎です。




ちなみに本編の方はというと、
左門豊作が痴漢冤罪の罠にハメられています。
だからこれは小学生(ry




まだまだありますが、書いてるほうも体力が尽きました。

とりあえず、怪しい広告で一旦お別れを。

…えーと。
人間の肺は水深30cm以上潜ると水圧(と筒の長さ?)に負けてしまい
シュノーケルがあっても息を吸い込めない、と
聞いたことがあるんですが、あれはガセだったんでしょうか。

命が惜しくない人だけ試してみてください。
ホントに子供に売って大丈夫なのかコレ?



とにかく 待て、次回!



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