朝6時。三浦半島の先っぽ、観音崎に来ております。
30kmばかり歩いて来たんですが
道中特にどうという事もなかったので省略しまして、
2011年初日の出の模様をお届けしたいと思います。
「全国的に大荒れ」のはずなんですが、不思議なほど快晴静穏でありますよ。
月と金星が、細く眩しく輝く弓のようであり、その狙う先に太陽があるはずです。
対岸は10kmも無しに房総半島。
さっきまで沿岸を点々と灯りが縁取っていたのですが
いつの間にか見えなくなっています。
見事な鳥の編隊が1つ過ぎるたびに、
空はワイパーで磨かれたように次第に明るくなってきます。
神奈川県内では最も早く陽が昇るであろう場所なせいか、
人と車(大型の改造車っぽいのが多い)がじわじわ蓄積されてきます。
こっちはガラガラなのに、なぜかあの辺だけ混んでいますね。
ひょっとして、寒いからわざと固まってるとか?
だから隣のオッサン、30分歩いてきたぐらいで自慢げに「寒い」とか言わない。
こちとら30キロだから。
おや、君も初日観に来たのかい。
ところで隣のオバチャン、ネコの眼にフラッシュ喰らわしたら可哀想でしょ。
人間の眼よりずっと高感度仕様なんだから…。
それと朝焼けに向けてフラッシュ焚いてる人ってのも、一体何を光らせたいのか。
金床のような雲が、横から照らされて浮かび上がって来ます。
明けましておめでとうございます。
完全な初日の出の瞬間なんてのは何年も観ていない気がしますが、
理想的な条件で目撃できると、やっぱり良い事ありそうに思えてきますよね。
残念ながら、観音崎公園自体を楽しんで来るには体力気力が残量不足でした。
早くバス乗って帰ろう。
…え、車の渋滞でバスが公園入口まで来られない?
少し先のホテル前まで歩けって??
そこまでひどいなら規制しちゃえよ、自家用車…。
仕方なく歩いていると、誰が着せたのか、
「かさこ地蔵」を思い出す光景に遭遇。
一見優しさを想像させるようでいて、正直ちょっと不気味です。
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