ミドリムシを食料に!
ミドリムシというのはあの、理科の顕微鏡観察なんかで出てくる微生物ですな。
ムシと言っても動物と植物の中間みたいなヤツで(光合成するが動く、細胞壁がない)、
ちょうど左の水槽で培養中であります。
こいつは増殖が早く、栄養価も吸収も良く、
二酸化炭素をガンガン吸収してくれるというオマケまで付いていて、
食料危機や栄養バランス(や温暖化)対策の有望株なんだそうです。
弱点は、意外と他の微生物や雑菌に弱い事なんですが、
他の生物が生きられない高濃度二酸化炭素の中でも
平気(むしろ元気になる)という性質がありまして、
それで日本のベンチャー企業が低コスト純粋大量培養に成功したそうです。
いやもちろんそのまんま舐めるワケじゃなくて、
乾燥粉末にして他の食品に混ぜてですけどw
でもこの展示観てたら、「ソイレントグリーン」というSF映画思い出しました。
フードファディズム、つまり食品にまつわる迷信のコーナーです。
私は高校ぐらいまで梅干が苦手でして、
梅干をご飯と一緒ならまだしも単体で酒のツマミにするような
秋田県出身者(酒好き/塩分好き)の見本のごとき親父に、
文字通り口酸っぱくして
「梅干はアルカリ性食品で体に良いから」などと言われ続けてました。
親父の梅干をつまむ姿を見て、私は余計に食う気が失せたものです。
それにリトマス紙(持ってました)を一瞬で真っ赤にする強酸性の梅干が
なぜ体内に入るとアルカリ性に変わるというのか、
余った水素イオンはどこへ行くのか、などと色々腑に落ちない思いが、
していたのですがオイッ親父ッこの嘘つきめ!
いやまぁ梅干が体に良いのは事実なんでしょうけどね。
具体的にどこなんでしょう、この写真の異常な滑稽さの出所は。
明らかに芝居がクサ過ぎますよねぇ。
官能検査などと言われると
知らない人は名前だけでドキッとするかも知れませんが、
要するに人間が眼や鼻や舌で
食品(化粧品など工業製品の場合もある)の具合を確かめる事ですな。
酒造工場の官能検査担当者などは特に大変だと思います。
添加物というよりむしろ主成分。
「77%がライバル社のスパイ」みたいなモンでしょうか。
塩を150gイッキに舐めると50%ぐらいの確率で死ねるようです。
さすがに塩で服毒自殺した人というのは古今東西聞きませんが。
もし武士の風習が「ハラキリ」でなく「シオイッキノミ」だったらやだなぁ、
時代劇とかカッコ付かんなぁ。
しかし1日の摂取量10g以下を推奨されてる(実際はそれを超える人が多い)事に
鑑みると、案外少量で致死量なんですね。
…ウチの親父は塩鮭に醤油掛けて食うからなぁ…。
もっとも、致死量の推定はたぶん動物実験の結果でしょうから、
人間の場合でどこまで通用するかは不明です。
以上が企画展の模様でありますが、
常設展示フロアもなかなか充実しているので、是非お立ち寄りください。
品種改良に関するコーナー。
というか誰だこの品種名考えたヤツは。
とめるヤツは居なかったのか。
吹き抜けホールには大きな液晶地球儀がポッカリ浮かんでいて、
自転しながら最近数日間の雲の画像とか温度分布とか、動画で映します。
観ていて飽きません。
もっと街中あちこちにこういうのあるといいなぁ。
おみやげにミドリムシクッキー。
1枚にミドリムシ2億匹ですってよ奥さん。
若干緑色掛かってますが、味は普通のバタークッキーです。
まだ製造量が少ないせいか、1箱(5枚)450円と大変お高いですが…
レジの列見る限り、名前がアレな割には(それともそのお陰か)好評なようです。
ところで箱絵の可愛らしいミドリムシ、パソコンのマウスに似てますね。
ミドリムシ型のLEDスケルトンマウスなんてあったらウケるかなぁ?
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