2010年2月2日火曜日

[error:0159] 下町ごった煮ツアー

昨日は大雨だったので出控えて、グダグダゴロゴロしまくってましたが、
起きてみたら初雪が積もってました。



太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
コジロウを眠らせ、コジロウの屋根に雪ふりつむ。

うーむナイスセンス、三好達治。( ̄ー ̄)


そういえば、ここんとこ文化的施設に行ってない。
んで展覧会情報など探した結果、上野および両国に行ってみる事にしました。



本日のお伴には「都区内フリーきっぷ」を採用してみましょう。


出発駅→東京23区内JR乗り放題→出発駅帰着で、
新横浜からの場合は1300円。
ホリデーパス」と違って平日でも、自動券売機で買えます。

意外と知られていない切符でしょうが割引率は高く、
23区の反対端付近まで跨ぐならほぼ単純往復だけでモトが取れます。

はじめから23区内出発の場合は「都区内パス」、
JRと地下鉄併用するなら「東京フリーきっぷ」なんてのもオススメ。



上野公園は期待に反して、早くも昼ごろには雪消えてました。
ただしミニ雪ダルマを除く。



まずここでは東京都美術館の「ボルゲーゼ美術館展」を。


ボルゲーゼ美術館というのはローマの老舗美術館で、
絵好きなら満足できる内容ではないかと。
しかし視力が落ちてしまったようで、
じっくり観て回るのが予想以上に疲れました。

 
この東京都美術館という所自体も
昔から良い展覧会を流し続けていて好きなんですが、
本展終了後、2年間の大改装工事に入ってしまいます。
あったかくなったら行ってみようか、とお考えの方はご注意。



続いてこちらは両国。
昔はここが下総と武蔵の境界だったので「両国」なんだそうです。
(今の千葉と東京の境は、もっと東の江戸川。)


手前が国技館、奥が目的の江戸東京博物館になります。

ええ、江戸と東京に関する博物館のはずが
なぜか「モンゴルの至宝展」とかやってるんですよ。 

どういう繋がりなのかは全く不明です。
まさか、只今話題沸騰中の朝青龍とかじゃあるまいな。


30年前、1度だけ相撲観に連れてこられた時は
江戸東京博物館は無かったはずで、
もっと民家か何かがゴチャゴチャしてる場所だった気がします。
あと土産物の、直径30cm・厚さ1.5cmほどの巨大チョコが印象に残ってます。



ちなみに、この辺の町名は「墨田区横網」だそうです。
力士がたくさん歩いてるけど「墨田区横綱」ではないので要注意。



江戸東京博物館は巨大です。

それにしても宇宙戦艦みたいなデザインですな。



これは入口のチンギスハーンオブジェ。


展示内容はというと、モンゴル帝国時代はもとより紀元前に至るまでの
驚くほど精巧な青銅器や装飾品の数々が、実に見事でした。

年代のわりに余りにも保存状態が良すぎるのが
逆に気になったりもしましたが。


これまたどういう繋がりか、なぜか吉川晃司が音声ガイドを朗読してました。
さすが声は良いのですが、博物館の音声ガイドとしては感情込め過ぎで、
むしろ違和感あったかも。



「江戸東京博物館」本来の趣旨とも言うべき常設展示エリア、
ここもなかなかの充実っぷりです。
吹き抜けに架かるのは、実際に渡れる日本橋レプリカですな。

しかも一部を除いて写真撮影可。
実際はここだけで20枚ぐらい撮って来ましたが、
超特急ダイジェストでお送りしましょう。



芝居小屋のある風景。
おそらく正面に掛かってる役者紹介札が、「2枚目」とか「3枚目」の語源かと。

小屋の中にも「四谷怪談」のカラクリ人形とか色々展示されてます。



ものすごく気合いの入ったジオラマが幾つもあります。

昔「コミックボンボン」などに出てきた「プロモデラー」の方々は
あたかも模型技術をもってして悪と闘う人達の如くに描かれてましたが、
実際はたぶん、この辺が本業なんじゃないかと思われます。



しかしまさに模型職人の面目躍如であります。
良く見れば表情もポーズも、実に多様に造り込んであります。

こりゃ探せば1体ぐらいスリが紛れ込んでるに違いないと見ましたが、
小一時間ぐらい掛かりそうな作業なので断念しときました。
これぞ「ウォーリーをさがせ」超難度版。



江戸時代が終わって「東京」に変わったところです。

ここもまた、和洋折衷の怪しい設計な建造物とか風船爆弾とか
大量の文物が目白押しです。



これは展示物ではなく、総武線のガード下です。


「だまし絵」的要素の入った面白い壁画ですが、
夜中に通ったら結構怖いんじゃあるまいか。

なまじ描写自体がリアルなのに
脚の有無がはっきりしない男の子とか、
体の幅がカモメの片翼分ぐらいしかない人とか。 

誰一人として顔が見えないのも不気味だし。 



忠臣蔵の吉良邸跡があるというので、チラっと寄って来ました。

いえ無論、こんな狭い民家みたいな所に
赤穂浪士が大挙押しこんだワケじゃありませんで、
実際はこの辺一帯すべてが吉良屋敷だったそうです。



塀の内側はこんな。
特にどうという事もない休憩所のような一角ですが(茶会か密会に良さそう)
義士祭りの日になると大変賑わうそうです。


しかしこの吉良上野介という人もアワレな人ですな。
要は単なる逆恨みテロ事件の一方的被害者であるはずが
(史実では吉良に何も落ち度は無かったそうな)悪役として描かれ有名になるという。

現代の事件をそんな脚本にしたら、非難轟々食らうはずの所ですからねぇ。




さて1日あれこれ観て回ってもう、夕方。腹が減りました。
一応雪の降ったような日でもありますし、
ここはひとつ両国名物・チャンコ鍋屋でも入りましょ。

名物といっても本来「チャンコ」とは「相撲部屋で出る料理」というだけの意味で、
「これこれこういう内容の鍋料理がチャンコだ」というワケじゃないんですけどね。


しかし事前に店を探しておいたところ、価格帯は単品2千円~6千円ぐらい。
チャンコ鍋って意外と高いんですな。

以前、浦和あたりで食べた時はそう特に高くもなく(千円前後だったか?)、
また思ったほど太りそうな内容でもない、
むしろヘルシー系な印象があったのですが…、



さてこちら、やや控えめに2500円の品でありますが。


やべぇどうするよ、洗面器みたいなの出てきたよ(一緒に写ってるのは菜箸)
カニとかタイまで入ってるよ。

そりゃ、こんなの毎日食ってたら太るわな。値段も納得だ。
いや本物の力士はもしやコレ3人前ぐらい食ってたりするんじゃねぇか?



こりゃ1人じゃ無理だとの予想に反し、サッパリした美味さのおかげか、
なんとか食い切りました。軽率に雑炊セットとか付けなくて良かった。

でも流し込むのにをだいぶ使ってしまったこともあって、もはやヘロヘロです。

せっかくのフリーきっぷなので
できれば銀座などにも寄りたかったのですが、大人しく引き揚げましょ。



おまけ。
おそらく気になってる人も多いであろう、電車の窓の広告です。

てか昔のバージョンよりパワーアップしてねぇか。


左から白雪姫、ヤマトタケル、かぐや姫(!?)、土星人、シンデレラ、
縄文太郎&縄文次郎、金星人、火星人、ウチュー犬ハチ公。(※すべて自称

…こいつらのどこがどう英語なのか良く判りません。

というか、たとえ英語力が向上しても基本的人格に支障が生じそうです。
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