2011年2月12日土曜日

[error:0450] ロハス芸術散歩?(上野編)

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首都圏でも、ようやく今冬最初の本格的な雪模様ですね。

我が家でも、捨てるに困って庭に転がしてある冷蔵庫の
(冷凍室の天井などではなく)外側上面に雪が積もるなどという、
ある意味珍現象が観察できる朝となりました。


でも家に籠もってると腐る、というか1人の方が落ち着くので、
今日は都内で展覧会巡りなど企画しております。



まずは上野公園。

林立する有名美術館の錚々たる顔ぶれと、地域自体のスラム感とが
どうにも噛み合わないカオス的ゾーンであったはずですが、

いつの間にあんなカワイイ巡回バスが登場してたんだろう。
(大きさは別として)カラーリングは横浜の「あかいくつ100円バス」にも似てます。



しかし只今この国立西洋美術館。

平素のハイソさとも、綻び始めた寒梅の気品とも裏腹に、
如何にも上野らしい 大変アングラ風味な展覧会を開催中との情報なのです。


しかも本日(第2・4土曜)は、常設展示室入場料がロハ!(※ロハ=只)

というか今日はロハな展覧会ばっかり選んで巡る予定です。
ロハーエブリワン♪



ここはまだ主目的のゾーンではありませんが、
むろん常設展示品の数々も充分に見応えがあります。

日本では珍しく、撮影もOK。


さらに雪のせいか、土曜にしては空いていたのがウレシイです。

なぜかカフェだけ行列ができてましたが、
寒いとコーヒーの匂いが香ばしく感じるからかな?



この絵は有名ではないでしょうか?

波の力強さもさることながら、
半透明のコーラ瓶のような海水の質感が、個人的に高評価です。



右下の地縛霊みたいな女の子が、底知れぬ異彩を放って見えます。

たぶん本当はそんなんじゃないんでしょうけど、
観る人によって様々な解釈があるのもまた、絵画の良さ。



そして本題の「アウトサイダーズ」展。

すなわち乞食、不具者、異民族…などなど、「異質な者」を描いた版画特集。


版画という事はたぶん、新聞とか書籍に載せる用であって、
現代ではなかなかありえないシロモノと言えます。

ある物は残酷な、ある物は滑稽な、
またある物は羨望の視線をもって描かれるのだとか…



いきなり強烈なのが来ました!

小人症の道化師のようですが、いやしかしそれよりもですね………。

ところでこの「トグロ型表現」ってのは万国共通なんですかね?



続いて乞食、酔っぱらいなどのシリーズ。

例えば鴨居玲あたりの描く、重厚かつ陽気なルンペン像とは違って、
どうにも吹けば飛ぶような救いの無さに覆われていますね。



アヘン戦争直後、嫌みと偏見の中国見聞録。

清国時代ですから、中国人がみな辮髪と細ヒゲですね。



旅してるフランス人(ドーミエ自身か?)もまた微妙に鼻持ちならなそうに
描かれている点が、もしかすると、彼のせめてもの良心なのかも。



えーと、浣腸ポンプは現代欧米の税関でも怪しまれる
と思われますな。

たぶん飛行機や税関の禁制品リストに入ってるわけではないんだろうけど…たぶん…。


ところで、ヅラってX線でバレるんでしょうかねやはり。あと豊胸シリコンとか。




ちなみに庭で思索中のこのお人は、地獄について考えておいでです。

庭の反対側に行くと完全な、地獄門付きバージョンにお眼にかかれます。


それでは続いて、新橋・銀座方面に移動いたしましょう。


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