2011年7月23日土曜日

[error:0525] 南総チラ見発見伝(小湊鐵道編)


「パワフル×スマイルちばフリーパス」!

千葉県内のJR普通車、小湊鐵道、いすみ鉄道、銚子電鉄が
1日乗り放題で1800円という、確かにパワフルな企画切符なのですよ。


京成・新京成・北総等の近郊私鉄がことごとくスルーされているのは
残念ですが、小湊鐵道やいすみ鉄道が入っているだけで大したもの。

特に小湊なんて全区間39kmで1370円、JR相場の倍くらいしますからね。

ちなみに小湊鐵道の「鐵」は、製鉄会社や鉄道会社によくありますが
「鉄」だと「金を失う」と書くのを嫌って繁字体を使っているパターンです。

今日はそんなローカル線の現状などを確かめに行ってみたいと思いますです。



確かに千葉も被災していると言えばしているのですが、
何でもかんでも「がんばろう!」と付ければいいってモンじゃないよねぇ。



まずは近代的な総武線やら内房線やらで
千葉駅と木更津駅の中間付近、東京湾沿いの五井駅へ向かいます。


そこから小湊鐵道といすみ鉄道で太平洋へ、帰りは外房線快速で一気に。






大雑把に書きますと、まぁこんな感じ。




五井駅では、改札も何もない(一応SUICAのチェックアウト機だけはある)橋を渡って
すぐ隣のホームに、小湊鐵道さんが待機しておられます。

途中の高滝駅までは乗った事がありますが、そこから先は未体験ゾーン。


無人駅が多いので、今回の私のようなフリーパス客を別にすれば
車掌さんが重要な役割を果たします。

たぶん大抵の人には見た事もないような精算伝票を渡してくれると思います。



太い柱はディーゼルの煙突じゃないかと思います(電気駆動ではありません)

他に車内には沿線風景の写真などが多数、広告はあんまりありません。

2両編成なので、うまく窓と水平に視点をとれば
簡単に180度パノラマ式の車窓風景が楽しめるのも特長でしょう。



出発後、幾らもしないうちに市街地は見えなくなります。



駅舎には大変特徴的なものも多いのですが
ダイヤの本数が本数だけに、無計画に降りているとエライ事になるのは必定。


委託駅員・兼・売店店員らしいオバサンが手を振っている脇で
幼児を肩車した親子連れが列車を待っているのが一瞬だけ見えたり、

そんな絵に描いたような風景はなかなか、写真では伝えきれないものです。



「かずさみらかみ」あたりが特に手造り感にあふれています。


「昔は違う駅が隣だったが廃止されたので、急遽手書きで修正した」

とかテキトー言われても信じてしまう人多数かも知れません。



客の姿など見当たらない駅も多いなか、

突然現れる不気味な人形集団。

夜なんか怖いんじゃないですか?



線路は、柵も段差も何もなしで民家の庭などと続いている箇所も多いです。

もしや踏切にも遮断機が無かったりするのか、
いっぺん「車が前を横切った」とかで急ブレーキ掛かった事もありました。

なかなかスリリングな路線です。



次第に山間部へ入って来ました。

山と言っても千葉県は最高標高400m強という、日本のオランダみたいな県ですが。


路線中ほどの上総牛久駅あたりを過ぎる頃には乗客はだいぶ減り、
残るのは私のような週末観光客風の人ばかり。

観光地とはどこかと言うと、



秋の紅葉がウリらしい、養老渓谷。

夏でも、キャンプ場や滝などで楽しむ事ができるようです。


この列車じたい当駅止まりですので
せっかくだから次の列車まで1時間余り、軽く散歩でもしようと思いますが、

もう1駅で路線終点(いすみ鉄道への乗り継ぎ駅)だってのに
ここで止めなくてもいいんじゃないか?

もしやこれは「強制的に養老渓谷に寄らせよう策」ですか?


しかも予想外なことに降ってるぞ。



いちおう駅の飼いネコが出迎えてくれます。



コレは千葉県の目玉のひとつでありながら
不用意に触れてはいけないアレではないんですか!?


名前は「キハチュー」とあります。

たぶん小湊鐵道の採用車両である「キハ200型」のキハでしょうが、

コアな鉄道ファンとポケモンファンあたりから
小一時間ほど説教受けそうな名前にも思えます。



駅には足湯(タオル付き100円らしい)もありますが誤植発見(「飯食」)。



件のフリーパスで改札を出るとクイズがもらえます。

小湊鐵道グッズ等々当たるようです。


「Q6. 海士有木駅は何と読みますか?」とか、
この手のクイズ企画にしてはハイレベル。

答えはこの記事の中を探してみよう!



「Q17. 養老渓谷駅の券売機の数は何台ですか?」

ズバリ0台だな!

委託駅員のオバチャンが長電話中で、切符買えないって困ってる人が居たぞ。



小湊鐵道グッズというのは、どうやらこちらの皆さんでしょうか。



これはレトロですね。

サクマ(式)ドロップスであるからこそ似合います。
というか、「半世紀前からの在庫だ」とか言われても信じてしまいそうです。

ちなみにサクマ式ドロップスとサクマドロップスは会社の違う別物
というトリビアもあります。



ここまでくるとさすがにほとんど需要無いような気がしますが……。

連結器付きなのでつい何台も買いたくなってしまう、巧妙な一品?



これはどこが特別なんだろう。…あ、もしかしてさっきの駅ネコですか?



歌声列車の他にも懐石料理列車とか枝豆収穫列車とか色々あるそうです。

1回きりなのに「会員募集」とか「会員券」となっている点にこだわりを感じます。


JRでも寝台「あけぼの」あたりで徹マン夜行列車とかどうでしょう。



あと24時間ぐらいしか使えないアナログテレビ!

しまった、来るなら明日にするんだったか。


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