武蔵野線・船橋法典駅ホームの端には、
いつも馬のマークのシャッターに閉ざされている奇妙な階段があります。
これ、実は中山競馬場への専用通路。
中山でなくともどこかで中央競馬の開催されている日のみ、開放されるのです。
今日は新潟その他でレースがあるため、
そのバクチ地獄の釜の蓋がオープンしております。
超どうでもいいですが「バックストレッチ」を略すと「バクチ」になると気付きました。
私は競馬場に入った事も
馬券買った事もない(今日も買うつもりはない)のですが、
せっかくだから俺はこの赤のゲートから潜入して見るぜ!
上から来るぞぉ、気を付けろぉ!
たまにしか開かないくせにキオスクとか企画切符の広告とか
意外に充実している通路でありましたが、ともかくすぐに改札に当たります。
改札を出まして「駅前」は、
広いながらも左の地下道以外に出口のない閉鎖空間。
…にも関わらず、右の方に少々人が固まっていますね?
その理由はなんと、「駅前」に競馬中継テレビが並んでいるからなのでした。
どうせなら改札の内側に作ってあげれば、わざわざ改札出なくても済みそうなのに。
アナウンサーの汗ばんだ音声も、天井のスピーカーからガンガン出てます。
そんなこんなで近隣住民への懐柔策として、
(今年も開催されるのか微妙ですが)例年8月第1土曜ぐらいに競馬場内で全国広報されない秘密の花火大会なんてのがあるそうです。
3着まで当てるやつだと珍しくないのかも知れません、万馬券。
ちなみに競馬の還元率は75%ぐらいらしく、
普通40%台である宝くじよりはよほど良心的とも言えます。
そういえば7月末から「震災復興宝くじ」が発売されるそうですが、
「震災復興競馬」は地方競馬でしかやっていないんだったかな?
大負けしても「ケッ、これは寄付なんだぜ!」と言い訳の余地がある優しさ。
ところでその高知競馬の震災復興レース、よりによって
アースクエイク(地震)なる馬が出て話題になったとか…
さておもむろに左側のトンネルを潜って行きますと、
「ナッキーモール」なる地下通路に突入します。
競馬トラックばりに大きなカーブを越えて行きますと
信号待ちも何も必要なしに600mほどで中山競馬場内へ。
駅からの地上の道は通称「オケラ街道」なんて呼ばれてるそうですが、
それならここはさしずめ「オケラトンネル」?
一方通行ながら動く歩道までも完備しております。
しかしこの扇風機には意味あるのか、ハッキリ言って怪しい。
ちなみに地下なので元々涼しいです。
おおっ、なぜこんなところに世界地図が!?
どうやら「世界の競馬場マップ」らしいです。
とはいえ日本にはこの中山競馬場だけしかなかったり、ひどく大雑把ですが。
しかし後述のように中山競馬場自体がどこか空港のような雰囲気なので、
ある意味似合っていると言えなくもないです。
実際中山でレースがある日だと、馬券は買わない場合でも
ここで入場券(200円だったかな)を買わないといけません。
だからさ、それならここまで来てからでなく駅前の段階で規制してくれた方が親切なのに…
ついでにここで競馬新聞スタンドも出てます。
ちょっと奈良の鹿せんべい売りみたい。
歴代の名馬たち。
馬の名前は割とフリーダムですが、あんまり恥ずかしい名前を付けると
もし強かった場合、ここで永久に晒し者です。
「アシタハシマウマ」とか
「ウチノカミサン」とか
「タマレントゲン」とか
「ヤマジュンゲート アッー!」とか、
いろいろ実在するそうです。
さてようやく通路を抜け、トラック内の(メインスタンド棟とは別の)
投票所へやってきました。
昔の競馬場のイメージからするとかなり小奇麗で、空港のロビーみたいだし、
初心者向けのヘルプデスク(予想屋とかじゃなくて公式のinfoコーナー)までありますが、
やっぱり客は大部分オッサンかオジーサンですな。
ズラリと並んだ各種の購入申込用紙、いや投票用紙。
なんとマークシート方式になっておりまして、これを、
どこの大銀行でもありえないほど大量に果てしなく並んだ
ATM機のようなものに食わせれば、全自動で投票終了らしいのであります。
この分だとたぶん、(携帯から含め)ネット投票にも対応してるでしょう。
国政選挙なんかよりも電子投票システム進んでます。
もしかして、このオッチャン達のIT操作スキルは案外高いと言えるのかも。
一番端の方のフードコートは、大量に競馬新聞各紙を積み上げて
片手で食いながら片手で「マークシートの勉強」する人々で一杯でした。
どこの大学受験会場に比べても優るとも劣らない、
まさに寸暇を惜しむ熱気であります。
これに勝てるのはコミケ会場とか握手会会場ぐらいじゃないかって気がします。
試しにゴミ箱の競馬新聞をちょっと拾ってみたのですが(拾うなよ)、
専門用語だらけで全く意味が判りません。
なんなんだ、「鉄砲…初」って。撃たれるのか!?
みんなどこでこの新聞の読み方を習うんだろう??
そもそも何の前提知識も無く、まったくランダムで馬を選ぶのに比べて、
競馬新聞(と勉強労力)のコストに見合うリターンが本当にあるのか?
しかも競馬は、当選者が増えれば分け前が減る方式になっています。
でもある意味、ゲームでも何でも、作戦を考えてる間が一番楽しいですからね。
表に出てみました。コロシアムのようなメインスタンドの威容!
そりゃ、野球場よりずっと広いわけですもんね。
あそこまではトラックの地下をくぐって移動します。
単なる公園としての御利用も可能です。
個人的には、こんな猛暑の日に半裸で石段の上になんか居たくないですが。
児童遊具ももちろん馬。でも中にはシマウマとかも混じってます。
しかし、幼児をこんな所に放置して建物内でレースに集中してる訳にもいかないと思いますが。
最後まで一緒に連れて歩くか、最初から連れて来ないほうが良いのではないかと…。
ポニー広場まであるらしいです。なるほど、これ目当てで来るのもアリですね。
でも残念ながら只今お留守。
マスコットキャラのターフィー君(2代目)。
なんでも先代は、子供が泣くほど硬派仕様だったそうです。
自前か募集作品だと思ったら、なにげにサンリオ製だったりしました。
さすがJRA、金掛けてます。
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