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実は今日は福島県いわき市で葬式なのです。
時々ウチに遊びにも来ていた、父親の元同僚(61)。
私は、もう15年か20年ぐらいは会って無かったと思いますが
外見は
チンピラっぽいものの
東北人にしては陽気な、割と誰とでも仲良くなれそうな人で、
会社の宴会で北島三郎か何かの半裸モノマネが有名だったとか、
息子を高校に迎えに来る時に
頭にネコジャラシくっつけて女子テニス部の人々を追いかけて遊んだとか
そんな噂が聞こえてくる人でした。
どうでもいいですが、私は車に乗るとよく雨が降ります。
お宅は常磐道いわきジャンクション(そこでは降りられませんが)の付近で、
福島第一原発から40kmぐらいなのですが
病気は2年前ぐらいかららしいので、
特に報道されたり東京電力から何かもらえたりはしないでしょう。
なお他には、「フラガール」の舞台にもなった
スパリゾートハワイアンズ(常磐ハワイアンセンター)が近いです。
常磐道を降りる頃には天気は回復。
自然豊かな山間部ですが昼食場所が存在しません。
ほぼ唯一の選択肢であった食堂は
安い割に量が多い以外、あらゆる点で全く何の取り柄もありませんでしたが、
競合無きがゆえに工事関係者やタクシー運転手が押し寄せていました。
いっそスパリゾートハワイアンズに行けば何かあったんだろうか?
いや実は先方宅の真正面にも1軒食堂があったと後で判ったのですが、
どちらにせよそこまで行ってその店に入るというのも
「気を遣わせない」というより「嫌味」に近いだろうなぁ。
同じ田舎道と言っても、地域ごとに何となくイメージが違うものです。
私の経験上、ここはなぜか北海道に近いイメージがしたかな。
参列者用の臨時駐車場に到着。
首都圏ではすでに終わってしまっているツツジが最盛期です。
そう言えば、真夏や真冬の葬式は参列者も大変なものですよね。
参列者はほとんど親戚ばかり(皮肉にも故人より年上が多い)でしたが
単なる友人一家にも関わらず高い扱いを頂きまして、
なんと焼き場に同行してお骨拾いまでする事になりました。
焼き場が意外に混んでいたのが印象的で、
故人は最期にもらった番号である「8番」の扉の奥に去って行きます。
棺の中の故人は私の記憶とだいぶ違っていて、しぼんだ蝋細工のようでした。
焼きの温度が高かったか、それとも案外骨の弱い人だったのか
お骨は7年ほど前の祖父の時に比べると粉々になってしまっていて、
実に疲れ切った印象であります。
片脚を切ってしまっていたので
灰に義足代わりの鉄棒が残っていたりしたのも、寂寥感を増します。
よりによってそんな時に
軽妙なジャズの着メロを
鳴り響かせてしまうオジサンが存在するのは、
やはり陽気な故人の親戚らしいと言うべきなんでしょうか。
良い子は読経中とか骨拾い中ぐらいはマナーモードにしておこう!約束だぜ!
焼きを待つ間、待合室の日本酒をたちまち空けてしまって
焼き場の人におかわりを要求して断られているオジサン達も居ました。
(両親が明日仕事のため)日帰りなのでなければ、
奥さんに弔辞も頼まれていたところだったようです。
いいですね、友人。
私の場合は葬式どころか
孤独死無縁仏になりかねないなぁ。
昔、ウチに遊びに来た時小学校1年かそこらだった、
いつのまにか私の野球ゲームの
セーブデータを消しやがってくれていた御長男も
非常に好青年になっていて、ついでに訛りが取れていました。
(実は大学以降、千葉に出て来ているそうです。)
しかしその後仕事は転々としていて、
奥さんは「立派なコジロウ君に比べ頭が痛い」とこぼされていたのですが
その私も無職である事は秘密です。
だいたい故人もウチの父親も揃って、かなり仕事転々としてますから、
やっぱり血は争えないのかも知れません。
おまけ。
帰り路、守谷SA(茨城県)で買った「チョコ納豆」でありますが
ほぼ100%、チョコ味に圧倒されてしまっていました。
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