2011年3月28日月曜日

[error:0475] 「天は我々を見放した!」(←北大路欣也)


そろそろツクシンボも伸び盛りな春の時候でございますが(大ウソ)、



ここはあえて、極寒のヒマラヤ登山になど挑戦してみたいと思います。

もう10年ほども前に買ったPS1ゲーム(インターフェースが妙にパソコンっぽいけど)
ふと思い出して再プレイでありますよ。


ちなみに「座(くら)」とは山の事ですね。
神様仏様を「1柱2柱」と数えるように、山は「1座2座」と呼びます。



…登頂成功後、ベースキャンプに於いて雪崩による事故に遭遇し…


なにせ、いきなりデモ画面からしてこの悲壮感。

このゲームの精神を簡潔に表すなら、ともかく「山をナメるな」の一言です。



さて、なかなか凝った国際山岳連盟の登録用紙に
登山隊名と隊長名(あまり意味は無いけど)を入力するところからスタートです。


「新横浜三丁目ハイキングクラブ」とか

超ド素人集団っぽい名前にするのもオツですが、あれこれ考えた末、


100年ほど前、八甲田山で全滅した有名な部隊である
「青森第五連隊」とかにしてみました。

「神成文吉」というのは当時、部隊の現場指揮を執っていた将校の名前ですね。



結成まもない登山隊でありながら、
挑戦する山は 八甲田山 7000m級以上の高峰たち。

ベースキャンプがすでに富士山より高いものばかりなせいか、

ベースキャンプで寝てるだけで高山病になる隊員
とか多発するので困ってしまうのですが、まぁそんな困難はまだ序の口。



ロマンの陰には冷厳な現実も付き物。

まずは少ない予算とにらめっこしながら、
作戦日数(2~3ヶ月ぐらい)や物資の注文量を決めなくてはいけません。

逆に、食糧さえ保てば何ヶ月でも山ごもりして居られるのですが、
みんな仕事はどうしているんだろう。


ところでヒマラヤまでの往復費用、20人で32万円ってのが
非常に気になるんですが(荷物の送料より安い)、

いったいどんな手段で渡航してるんですか。密航?



ともかく、お山に到着しましたよ。

いきなり霧で何にも見えませんけども…。


ゲーム内容としてはどんな事をするのかと言いますと、


1人の勇者が危険を回避しながら一挙に山頂へ駆け上がるのではなく、

何個かの中継キャンプの間を集団作業で堅実に物資の上げ下ろしをし
予めお膳立てを整えたところで軽装のアタック隊を送り出す、
おそらく登山用語で言うところの「極地法」というもので、


大雑把に「ロジスティックス(兵站)のゲーム」、
つまり補給線を(上へ延ばしながら)維持管理するゲームと言えるでしょう。





このようにジワリジワリと
山頂への接近路(物資・人員の補給線でもある)を延ばしまして、



ついに登頂成功!



ご丁寧にも新聞に載った図まで再現されています。

スポーツ新聞だけど。





もちろん山には危険もいっぱいです。


特に落石や雪崩なんて、回避しようにもほとんどどうしようもありません。

運が悪いとベースキャンプ出発早々、
何もしないうちに全滅なんて事もあり得ます。


テントで寝ていたら暴風で丸ごと崖下へ、
なんてパターンもあります。

ひとたび山で寝たが最後、再び朝が来るとは限らないというお話ですな。



だいたい平均して、1登山で全隊員の3分の1ぐらい死にますが、
毎年そんな事をしている登山隊なんざ、国から解散命令出ないのかなぁ。


あと、長期に渡って余りの悪天候続きで、
外へ出られもしないうちに食糧が尽きて撤退ってのも情けないです。

どうしろと。



なお、撤退する時にはテントや物資などはすべて回収しないと
「山にゴミを残してきた」として叱られるという、実にこだわった山男仕様です。

ちなみに、雪崩にさらわれて見つからない死体などもゴミ扱い。

家に帰るまでが登山です!


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