東京駅と八丁堀駅の中間付近、
「東京国立近代美術館フィルムセンター」に行ってみました。
ちなみにビルの名前まで「近代ビル」なんてつけちゃうのは
センス的にちょっとどうかなぁ、と。
さてここは普段からレアなフィルムを流してる映画館でもあるのですが、
本日のお目当てはこちらの展示。
明治だの戦前だのの映画パンフレットとか役者の写真とか、
空襲が来たら上映中止・払い戻しは致しませんと書いてある切符とか、
200円でたくさん楽しめました。
19世紀にフランス人が初めて日本で撮ったと言う、
監督の好みなのかやたらゲイシャガールばかり写しておいて
「日本の歌手」「日本の宴会」などとテロップ当ててたりするフィルムもレア。
写真が撮れたのは入口前のこんな一角だけ。
これでも二枚目俳優なんだろうに異様な頭のデカさが、
いかにも昔の日本人って感じです。
ところがここ、チラシコーナーが意外に充実してたんですな。
なにも中高生に松本清張なんか読ませる事もなかろうと思うのですが。
九州まで汽車で2日とか食堂車とか書かれても意味判らんでしょ、現代っ子には。
とりあえず「鬼畜」とかは課題作品に含まれてませんでした。
お腹が気になる都市とかいう事ではなく、
「新陳代謝」しながら生き物のように拡がり続ける都市像なんだそうです。
昔、黒川紀章やその辺りの建築家たちが提唱したんだそうで、
ちょっと紹介読んだ限り、徹底的に計画的・人工的な開発計画のようでした。
川崎~木更津アクアラインではなく、もっと湾の奥側、
品川辺りから袖ヶ浦辺りにかけての海上都市計画。
まだ東京タワーや東海道新幹線すらできていない頃に
こんな計画を考えていたのだから、「壮大」を通り越して「蛮勇」だよねぇ。
メタボなおじさん達が語るメタボ論。(違)
そしてコレですよコレ、金沢映画祭2011 「フィルマゲドンⅡ」。
死体だらけの「ヒャッハー」な世紀末世界の表紙をめくりますと、
目次だけで金沢行きたくなりました。
If I had enough money, I would fly to Kanazawa.
とでも答案用紙に書きたい気分です。
加賀友禅とか金箔職人とか兼六園とかの世界とは120%相容れません。
むしろこの映画祭が大ヒットしてしまったら困らないかな、金沢の観光協会。
ピクトさん、カランバされるの図。
極めつけはカランバ無料野外上映だとぅ!!?
「にぎわい広場」が公開処刑場と化してしまう訳ですな!
あービックリした。
そこはかとなく神社の鳥居に似た最寄駅、宝町駅でも観て落ち着こう。
「カランバ」は私も観た事がないのですが、
そう言えばヒマラヤの鳥葬シーンとかもあるらしいよね、などと考えていたら、
なんと中華料理「ちょもらんま」なるお店を発見。
中華と言うかチベット独立問題と言うか。
ちなみに平仮名で書かれると「ちょもらんま1/2」とか連想してしまいます。
山マークに「サ」でヤマサ、なんてのは良くありますが
なかなか強烈なセンスしてるぞ。
どう考えてもチベット人や中国人の思い付く事とは思えないなぁ。
ここはひとつ突撃してみるしかありますまい。暖簾の字がなかなか見事ですね。
「酔っぱらい豚」ってのはたぶん、誰かの悪口じゃなくて
酒で漬けた豚肉って事かな?
奇遇にも、メニューが何となく戦前の映画ポスターっぽいです。
特に「人気麺」のフォントとか。
「紅大陸坦々麺」。花山椒がクシャミ出るほど載っていて、
坦々麺よりむしろ、本格四川麻婆豆腐と酸辣湯麺の合いの子っぽいかな。
麺はどちらかというと刀削麺っぽい、モチモチした太くて平たい麺。
ヒマラヤ界隈にラーメンがあるのかどうか自体良く判らないにも関わらず、
「いかにも本場っぽい」迫力を感じさせる味でした。
本当は八丁堀界隈をもう少し探検してみたかったですが、
今日もいきなり大雨が降ったり止んだりするので早めに引き揚げ。
茅場町駅の駅員絵が、ちょっとゾンビか異星人っぽくて怖いです。
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