2012年5月21日月曜日

[error:0599] 日食中継:新月のリレー


今日は日食ですね!


昔は凶兆とされ、卑弥呼なんか日食を阻止できなくて殺されたらしいのですが
現代では随分明るく盛り上がっています。

しかも首都圏はもろにベストポジションとの事で、各地で便乗商売も盛ん。

さすがに以前の日食写真を持ち出して記念乗車券ってねぇ、
どうせやるならラッピング電車を走らせるぐらい徹底して欲しかった。



でもまぁ私も地学出身者として、部屋の窓からカメラを向けてみますよ。

ただ単に眠れなくて夜が空けてしまっただけの話ですが





今回だけのためにわざわざ日食用サングラスを買ったりはしていませんが、
カメラに撮れば無問題。

いかんせん天候が薄曇りですが、時折雲間から狙う事ができます。



カメラの露光量を最低に絞っているためかなり暗そうに見えますが、
実際は夕方陽が傾いてきた時程度であり、充分に明るいです。

思いっきり暗くなるわけではないのでタイミングを見計らいにくいですが、
そろそろかな…






そろそろ本格的に金環モードに突入したようです。

太陽自体よりも、雲に反射した光のほうがむしろ眩しいですね。





来ました!





これがたぶん一番うまくいった写真。いやさっきの方が指輪っぽいかな?





そして再び天の岩戸は開く。




一般人には単なる「珍事」ですが、
天文学者にとっては色々と壮大な計画を決行するチャンスなんですよね。

来月には金星の日面通過という現象(金星が太陽の前を横切る。
面積が狭いだけで、これだって日食には違いない)も起こるのですが、

かつてその日面通過を全世界同時観測し、観測地による時刻(角度)の
差を測る事で、「太陽までの距離」が判明した…なんて歴史もあります。


そして21世紀のコンニチですと、ツイッター等で全世界から即座に
「あ、金環キタ!」なんて報告が挙がります。

スタジアム客席のウェーブのように、東から順に。

それは月の影が今地球のどこに当たっているか、リアルタイムな天体の
軌跡であり、世界の大きさと宇宙のダイナミズムを感じとる事ができます…



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