2010年6月16日水曜日

[error:0262] 葉山ざますホホホ(神楽編)

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5回シリーズの第4章です。しおさい公園からバスでさらに北上です。




これは森戸神社。葉山町の中心的な神社らしく、
鳥居からすぐ境内ではなく、さらに住宅やマリンショップなどが続く、
いわば参道付きの神社です。


葉山町に不足がちな駐車場としての役割が
大きいという噂もありますが、

大型ガラス張りの画廊みたいな社務所に
来賓向けの寿司など大量搬入の最中だった点から察すると、
宗教法人としてかなり儲かっている模様です。



塀なんかに立ちションよけの”鳥居”が描かれている事はありますが、

モロ本物の鳥居にさえ「立ち小便禁止」と書かれているのを見ますと
効果のほどが疑わしくなってきます。



いよいよ本格的に境内です。



実は今日は「汐神楽」という神事の開催日なのです。
健康や海の安全などを祈願する神楽、つまり雅楽ライブであります。

ちょっと地元民に紛れて潜入してみましょう。


見るからに神様仏様なんぞ喧嘩上等っぽい海人風の人までも
今回ばかりは神妙な面持ちで儀式を見つめております。

いえ、そういう私こそ不信心者なんですけども。



ちなみに右を見れば、なぜか戦艦の砲弾(28cm級ぐらいかな)っぽい
ホーリーアイテム。



左を見れば、金持ちのシンボルたるモップみたいな犬
暑さで本当にモップと化しています。



さらに周囲には安産とか家内安全とか
何種類もの子分的ホコラが展開しております。

これは咳止めとか、声優関係の人に霊験あるらしい「おせき稲荷」。



ちょうど運良く、御神酒など配られ始めました。

ちなみに使われてたのは、はるばる秋田からお越しのはずの高清水。
なにしろ暑いので、紙コップ3分の1ぐらいでも急速に回ります。

日本の伝統酒がウオッカとか老酒でなくて良かった。



曲調が若干ユーモラスなものに換わり、お面の人達が踊り始めます。

あの長いシャモジで頭をはたかれると、無病息災がもたらされるようです。

なんとなく宮崎・高千穂神社の「夜神楽」に似たイメージです。


「夜神楽」はダイジェストされて高千穂の観光名物となっている、
本当はかなり淫靡であるらしい雅楽舞台であります。


 
最後に、アメが大量散布されます。

左の方で宙に飛び散っているのがそうです。



これも有難い縁起物であるらしく、会場大騒ぎです。



最近の巫女さんはデジカメ係もこなします。

もうちょっと目立たない人の方が適任では。
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[error:0261] 葉山ざますホホホ(庭園編)

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5回シリーズの第3部。やっと正式に葉山町に入りますよ。



これが皇室の別荘、葉山御用邸になります。
心なしか奥の橋も二重橋に似た趣に見えます。



正門前に警官、そもそも道路の向かいに警察署、
そしてこれは詰所というのか交番というのか。

しかし今日なんか致命的に暑そうなので、
おそらく外に立ってる方がマシでありましょう。



どういうわけかレンガ敷きの細い路地。
「止まれ」も、最初から白いレンガでもってドット絵書きです。

実際には車2台すれ違えるかどうか怪しい道幅なので、
道のど真ん中に書いても良かったかも知れません。



御用邸の別館跡だったという「しおさい公園」に寄ってみます。

名前は海辺のファミリーな広場っぽいですが、
実際は入場料300円の和風庭園です。海は「一応見える」程度。



とはいえ、ココもなかなかお勧めスポットなんです。

この建物には、珍しい海洋生物の標本とか海岸漂着物、
どう見ても何十万円もしそうな素晴らしい貝細工など、展示されています。

せっかくそのハイレベルさを紹介してやろうってのに写真禁止なのが残念。



快晴の日より雨の日が似合うかもしれない、緑の世界。
でも雨の日は踏石渡るのが危ないかな。



新緑のモミジも緑の滝に似合っていますが、
きっと唐紅に水くくる紅葉の名所に違いないと思います。

というか、明らかにそれを念頭に置いた設計でしょう。



鹿おどしのある庵。
実際問題、鹿の心配より蛇のほうが問題な土地柄ではありますが。

茶室と言うには大きく、休憩施設と言うには目立たない感じでしょうか。

用途などは良く判りませんが、”利用中”の札が出て閉められていました。
中に大きな団体が居るような気配は無いのですが…
まさか、ベタ過ぎる絵だけどお見合いとか?



そろそろアジサイの時候でもありますね。



こうやって1輪だけ陽だまりに揺れていると、
アジサイというより別の何かのようです。

ところでアジサイの葉っぱは虫に食われ易いのか、
どれも気持ち悪いほどボコボコでした。ウマイのかなぁ。



普通にアジサイと言うと上のようなセイヨウアジサイですが、
これは在来種のガクアジサイでしょう。
まだ見頃には早いようです。



赤、白、青と並んでいます。

アジサイは土質によって色が変わりますが、
すぐそばで色が違うのは、単に開花後日数の違いでしょう。


実はシャツも若干アジサイっぽいのを
選んで来ました。












ハナショウブ(たぶん)も目を引きます。鮮烈です。



実は元々、こちらの神奈川近代美術館(鎌倉館の姉妹館)こそが
今日の本命だったのですが、時間が無くなってしまいました。
まさに本末転倒。

と言うかロシアンアニメなどの上映会なので、
時間と言うより時刻的にもっと早く来る必要がありました。


ちなみにこの葉山館のほうに先に入れば
半券で鎌倉館が割引になったっぽいです。
不思議なことに、逆については情報がありません。



アイスキャンディーが懐かしいというより(そもそも懐かしいか?)
店自体がものすごい昭和な駄菓子屋など横目に見ながら、
次の巡礼地へ向かいましょう。

仮にも東京から数十kmとは思えないポストっぷりです。しかも現役のご様子。なぜ残ってるのか謎だ。
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[error:0260] 葉山ざますホホホ(海岸編)

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5回シリーズの2時限目でござります。



これは京急のポスターにも使われている奇岩、”立石”でありますよ。


浸食に耐えて残った凝灰岩のカタマリらしいのですが、
与那国島あたりに比べると
周りが平らなのにいきなり突き出している感が強いですね。


そしてこの立石は岩そのものよりも、
周囲の松や岩畳も含めた全体的な景観美に優れております。
運が良ければ背景にちょうど富士山も見えるようです。



展望台(駐車場の端ですが)の足元に波が打ち寄せる様子も面白い。



万物の根源たるマナか、三倉茉奈のマナか。



むろん観る角度によって、だいぶ様相は変わって来ます。
左の人が居るところが最初の場所。

どっしりとした三角形でもって、
相模湾からの黒潮の波々を真正面から支えているかのようです。

ちょっと山形県のゆるキャラ「ペロリン君」に似てるような気もしますが。



しかし、ものすごい松の折れ曲がり具合です。
今はそれほどでもありませんが、やはり年中風が強いのでしょうか。



上空も風が強いのか、雲がコーヒーミルクみたいに撹拌されて
面白い渦巻き模様ができていました。



ハトとおじさんの、妙に絵になるシーン。

パンか何か食べながら、人生についてでもご思索中なのでしょうか。



泉鏡花の歌碑に別れを告げて、
さらに北の葉山方面へ移動再開しましょう。



松の岩場の向こう側は、全く対照的に静かな入り江でした。



リゾートホテルか何か。

ガスバーナーの炎みたいな庭木も面白いですが、
背後にすぐ迫る、肉厚のキノコみたいな、めくれ上がった山も印象的です。

山と海と太陽。 Mountain, Ocean, Sun 。
…それモスバーガーですわな。


付近は他に、会社の保養所なども多数目立ちます。



海へ向かう、外国人の幼稚園児たち。保母さんならぬ保父さん付き。
みんな楽しげです。

その割にしっかりお行儀よく並んでいるのも大したものでした。



秋田のババヘラアイスを思い起こさせる、鮮烈な色合いです。

なにげに、背景のツヤ出しエメラルドグリーンの家も負けてませんが。



見事な地中海っぽさを誇る豪邸。
この辺の散歩は本当に面白いです。



その白い塀の上に、これもまた凝った魔除けだ

…と思っていたら生きてました。

ワオゥ!



この辺の海岸の名物である、安産祈願の丸石。

地質学的にはノジュールと言って、
海底の貝殻や何かの周りに
炭酸カルシウムやら二酸化ケイ素やらが大量に沈着したものです。



もしかしてオーナーが ”岡本さん” なのでしょうか。

だとすると、HILLはまだしもBOOKを当てる事には少々異存ありますが。



歩いても良いし、バスから眺めても見事な、
道路と平行に真っ直ぐな海岸です(半人工海浜らしいですが)。
開放感と午後の気だるさがミックスされたような何かが感じられます。


時刻は1時頃ですが、バスにやけに高校生が多かったのは謎です。
1つの集団というわけでもなかったようですし。

でもこんな天気の良い日に教室に籠ってるのは、確かに勿体ない。



そんな素敵なビーチですが

不発弾に要注意だそうです。

ちょっとちょっと!
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[error:0259] 葉山ざますホホホ(丘編)

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ここんとこ弁護士やら女子高生やら
色々刺されてたりする横浜をしばし忘れて、

三浦半島西海岸など散策してみたいと思います。


”湘南のビバリーヒルズ(ホントか?)”、葉山町とその周辺であります。

楽しかったので、1日分にしては長い全5回シリーズとなっておりますよ。




新逗子駅。
まだ目的地までかなりありますが、電車で行けるのはここまでです。

逗子(ずし)、というのも首都圏以外では難読地名でしょうね。

全然関係ありませんが、”逗子ずし”なんて寿司屋あったりしないでしょうか。


新逗子の駅ビルは新逗子ニートと言います。

N.E.E.T. (Not in Employment,  Education or Training) ではなく
neat (”小ぎれいな、ちゃんとした”) のほうです。

しかし、そんな名前の歌とか誰か作ってそうな気もします。



しかしこの新逗子駅というのは、どうかしています。
実は駅本体はあの、強引に長ーく延びた空中通路を越えた先にあります。
バス停はさらにその先。判りませんてば。


でも駅のすぐ脇の川は、三島あたりの湧き水みたいでキレイです。



タイトルに反して正確には横須賀市になるのですが、
まずはバスで佐島マリーナというあたりまでやって来ました。

朝まで大嵐だったのでどうなる事かと思いましたが、
日焼けして困るほど晴れてくれました。



音も臭いも看板も、まぎれもなく海です。



トンビが平気ですぐそこまで滑空して来ます。
オニギリでも食べながら歩いてる人を狙っているのでしょうか。

なにしろ普通に民家の2階に止まったりしますからねぇ。
仮にもタカの仲間だろうに、お前はカラスか何かか。



この十二所神社というのが名所らしいので、ちと行ってみたいと思います。

しかし、個人的に隣の黄色い家のほうが
有名スポット感溢れているように見えるんですけど?



神社の参道脇にも関わらず、あらゆる点で日本とは思えません。

右の方にバスケットゴールまでありますぞよ。


でも石垣島あたりと比べますとやはり鎌倉・三浦界隈特有の、
潮錆び感が強い空気と、古くて狭い路地裏感がするかなぁ。



なるほど、歴史ありそうな神社です。
というかマンガみたいな ”いかにも神社” なレイアウトですね。


でも特に目ぼしい物もなかったようなので 人聞きの悪い表現だねぇ
もうひとつ、すぐそばにあるらしい「帯解地蔵」など探してみたいのですが…、



標識は、この階段を登れと言っているようです。

この階段自体がむしろムードありますね。



上まで登りましたが、どうもそれらしきものは見当たりません。


山林のデッドスペースうまく使ってるけど
遠目に不法投棄っぽく見えもするゴミ集積所と、

地震か台風来たら怖いだろな的な素敵なお宅だけ。

窓から洗濯物とか落としたらほぼ諦め決定ですね。



しかしオシャレな家が多いです。
やはり海と太陽がウリなのか、全体に地中海的イメージが基調なようですが
教会風のとか、玄関脇の白壁にマウンテンバイクが掛けてあるのとか。


崖に近付けば海の見晴らしが良い丘の上ですから、
(葉山はまだ遠いですが)やはり高級住宅地か別荘地なのでしょうか。

そうかと思えばやけに古典的なブロック塀が立っていたり、
家の中から庶民的なヤキソバの匂いがしてきたり。
そういえば12時か、腹減ったなぁ。



良く判らないけど閉鎖されてた森。

なぜか、ネコ用の出入口としか思えないものだけ確保されております。



住宅や民宿の隙間の、細い裏道やら石段やらを縫いながら、丘を降ります。


わ!石段にカニが居るぞ。

大きさは手のひらぐらいでしょうか、既に茹で上がりみたいな色してます。



料亭か温泉宿の生け垣みたいなのと向かい合って、
モダンな大型マンション。入口も高級ホテルみたいな形してました。

でも、できたばかりなのか住宅不況で売れてないのか
ほとんどの部屋から住人の気配がしませんが、
画面右上隅の部屋だけ、ヒマワリみたいなのがのぞいてますね。


しかしこの風景といい、背後にすぐ迫る山といい、
もしかしてここは本質的に熱海みたいな所なのかな、と少し感じました。



時間も押してきたので、次を目指して北上。
前方の岩場、「立石」と呼ばれるスポットを目指します。


早くも汗と潮風で体がベタベタですが、海はじつに気持ち良さそうです。

嵐の後の好天と適度な波とで、明らかにサーフィン日和ですね。
子供もサーフボード持って歩いてたりするから驚きです。

最初からもっと海岸周りを重点的にさすらえば良かったかな。
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