北総線・印西牧の原駅前の50haもある珍しい草地、
「奇跡の原っぱ」というのがニュースになっております。
UR(都市再生機構)と県の開発用地であるものの
開発後の売れ行きがイマイチなため開発ペースが遅く、
とはいえ一度は整地された場所なので、森でも更地でもない
「原っぱ」の状態が永らく続いているんだそうです。
首都圏のニュータウン駅前にも関わらず、キツネとかいるそうです。
でも、いずれは開発されて消えてしまうのかも知れないわけで、
今のうちにちょっと見ておこうかなと思います。
もう午後のけっこう遅い時間ですが、夏至も近いし大丈夫でしょう。
ただし北総線の運賃は
沿線市議会や国会で値下げが議論される
ほど高いので、行きだけでもJR成田線・木下(きおろし)駅からにします。
というか、そんなだから開発後も住民が集まらないのかもなぁ。
いきなり木下駅到着直前で電車が緊急停止してみたり。
それこそ線路にキツネでも出たかと思いましたが、
現場は木下駅からはまだしばらく歩くはずです。
いや木下はニュータウンと違って
元々キツネでも何でも出そうな所だったか。
おや。木下は高校時代、化石を掘りに何度か来たのですが、
いつのまにか駅舎本体だけはサッパリ近代化されています。
乗降客数は当時よりさらに3分の2ぐらいになっちゃってるらしいのに。
ちなみに昔の駅舎はこんな、いかにもな感じのやつです。
そういえば、いつの間にかこの辺まるごと「印西市」になってるんだよなぁ。
ついこないだまで「印旛郡ナントカ村」とか「大字ナントカ」の世界だったのに。
沖縄によくあるようなイカした給水塔は
日本デキシーという会社の広大な紙コップ工場。
しかし数年前に引っ越してしまって以来、放置状態のようです。
ところでDIXIEならむしろ「ディクシー」と読みそうなモンですが、
なぜこんな溺死っぽい表記にしてしまったのか。
この周辺は貝化石の密集した地層(古代人が貝殻を捨てた貝塚ではない)
がありまして、こんな感じのガケをしばしばほじくったものでありますが、
なんといつの間にか(2002年)、天然記念物に指定されちゃってます。
当然ながら掘れません。
都市部の地学部が電車で行ける気軽なフィールドだったんですが、
まぁ、ほっといたらいずれ全部切り崩されちゃうもんなぁ。
その代わり、地層の一部が記念碑的に飾られています。
知らない人は岩のベンチか何かかと思って座ってしまいそうな感じですが、
鋭利な貝殻のカタマリですのでそれは非常に危険です。
ちなみに貝ばかりではなく、カシパンウニというウニの骨も多く混ざってます。
絶滅してはいませんが、魚屋などでサッパリ見ないところからすると
食べられないか、食べられてもうまくないのでしょう多分。
このガケのある丘全体も、なかなかきれいな公園に生まれ変わっています。
頂上からの眺め。
似たような家が整然と並んでいるのは、同時期に一気に造成したのでしょう。
さて、丘の反対側の階段を降りれば目的の原っぱ方面なのですが・・・
どうもあの、交差点の向こうの森を越えろって話らしいぞ。
閑静な山道と思いきや、他に道路が少ないせいか意外に交通量が多いです。
とりあえず、キツネに先駆けて大きな稲荷神社があるぞ。
道のすぐ横は深さ数十メートルの大秘境の谷。
さらに森林地帯を抜けると、
途中ちょっと曲がってるけど、ずーっと真っ直ぐ延びる道。
何だか北海道に居るような感覚がしてきます。
そりゃキツネぐらい出るかもな。
まてよ、この道の横がそうなのかな? まさにURって書いてあるし。
なおフェンスが低そうに見えますが、手を目一杯上に挙げて撮っています。
「原っぱ」と言っても雑草が育ち過ぎてて、
例えば子供の遊び場などにはならない感じです。
野球とかジャイアンリサイタルとか。
釧路湿原みたいに展望台でもあるといいんだけどな。
キツネなんか居たとしても、そうそう見えはしなさそうだなぁ。
そこへいくと動物物のドキュメンタリー番組なんて、よく見つけますよね。
見つかって逃げられたり、猛獣なんかだと襲って来たりする前に。
ツタが何となく格好良かったので。
でも実際は周りの鋭利な葉っぱなども含め、有刺鉄線のようなものです。
半袖で近づくと痛いです。
つい数時間前手を入れたかのような、キレイな斜面です。
ちょっと雨でも降ればすぐデコボコになりそうなものなのに。
ここは小学校ができるそうですよ。
高級ネコジャラシ。(チガヤ?)
網がなければ、ここは見通しが良く適度に草もあり、原っぱっぽいのですが。
探せばもっと良く見える所もあるのかも知れませんが、
せめて自転車でもないとちょっと面倒な広さですね。
高速道路のサービスエリアより広そうな巨大ショッピングタウンが多いです。
ケーズデンキやジョイフル本田の巨大店舗も、品揃え凄いかも。
その代わり、路上にはコンビニとか自販機がありませんが。
アメリカ的なというか、シムシティ的な風景?
印西牧の原駅は東へまだもうちょっと歩いた所のようなので、
どうせなら帰りは西へ(帰る方向)へ歩いて、
1駅先の千葉ニュータウン中央駅へ向かいましょう。 3~4kmぐらいあるけど。
掘った谷に線路と新しい道路をひとまとめにした、ニュータウンの動脈です。
遠目に焼肉屋か何かかと思ったら、
焼肉焼いても家焼くなと呼びかけているほうでした。
割と自由な設計が認められてるんですね。
100円も負からなさそうな意志を示す車。
消費税5%で割ってもまだ1,108,000円です。
今のところまだ地名通りと言って良いと思います。
これは本当に原っぱ(北総花の丘公園)。
まだまだ広そうなので、改めてまた探索に訪れてみたいところです。
只今何か冷し中。
この辺の店舗密集区域が千葉ニュータウン中央「駅前」と称されていますが、
実は駅はまだ100mほども向こうにひっそり隠れているので、大変戸惑います。
もう7時。陽が沈むところですが雲が晴れてきました。
まぁ、日中曇っていたお陰で涼しかったから良かったかな。
高度200mもなさそうに見える小さな黒い千切れ雲が高速で去ってゆく、
梅雨の晴れ間らしい光景であります。
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