2014年4月29日火曜日

[error:0679] 理想郷遥かなり


本納と書きます


ちょっと腰を痛めてたりするのですが、本能の赴くままに
GWのお茶濁しとしてせめて勝浦ぐらい、行っときたいと思います。


正確には勝浦の隣、鵜原(うばら)という所の

・「海の博物館」・・・現在は海藻展開催中だそうです

・「鵜原理想郷」・・・海辺の岩場のハイキングコースで、もと別荘地の建設予定地

に目を付けておりますな。


本当は勝浦で勝浦タンタンメンも食べたいのですが
電車が1時間に1本ぐらいしかない秘境ですので、
たとえ隣駅であってもそうそう無駄な寄り道をできないという事情があります。

松戸や船橋と同じ県とは思えません。実際分離した方がやり易いんじゃあるまいか。




片道で電車賃1750円ほどと3時間余りを要してようやく
その秘境に到達しましたが、なんと小雨がパラついています。

亀山湖もそうでしたが、房総方面へ行くと高確率で雨に祟られてしまうのです。

日本で唯一500m以上の山がないペタンコ県のくせに、
海と山のせいで気候帯が違うとしか思えません。

調べてみたら船橋の平年降水量1463mm、1mm以上の降雨日数108日に対し
勝浦の平年降水量は1970mm、1mm以上の降雨日数115日と、
実際雨多いようです。




海はもうすぐそこのはずなんですが
駅がどうみても山奥の隠れ谷という、リアス海岸地形なのであります。

左の山の向こうあたりの川が、せいぜい1kmもあるかどうかの海に向かわず、
反対側10kmはある夷隅川までわざわざ合流しに行っているほどですからね。




長いこと電車に乗ってお腹が減っていますが、駅前はごらんの有様です。
一応無人駅じゃないのが奇跡に思えるぐらい。

降りる人は、他にいないわけではないです。

一応GWのはずなのに観光案内所さえ開いている気配がありませんが、
だとしたらここは一体いつ開くのでしょう。




そのくせ、かなりな風格のお屋敷があったり。






海のそばなのに、トンネルを幾つも越えることになります。


最初のトンネルは割と新しいです。

またボウソウ半島らしく夜露死苦とかまさる死ろすとでも
書いてあるかと思いきや、「遊離石灰」「漏水」など、
劣化状況について完璧なチェックが行き届いているようでした。




民宿はやけに多いみたいなんですよね。




ゴミ捨てるな! みんなでごみなくそう


37で「みんな」なら判りますが
73は無理じゃないですか?


37-5379のお宅に間違い電話頻発してたりしませんか?

あと、屋外なので携帯から市外局番ヌキでだとどこに掛かるか判りませんが。





大神社の参道のごとく斜面の階段に張り付く家々と、
その先頭に立つ強そうな名前の喫茶店。

でもフォント的にはどちらかというと落語家の名前っぽいかも。

・・・と思ったら池袋はじめ、何か所かに「皇琲亭」というお店があるようです。
チェーン?


店構えは良さそうなんですが灯りが点いてなくて暗いのと、
雨が心配で先を急ぎたかったので食事はガマンしました。




さてこちらが海の博物館。正確には千葉市にある県立博物館の分館のようです。

研究メインらしく、展示エリアは外見ほど広くないそうですが、
入場料はわずか200円、大部分撮影可なのがナイス。
コーティング紙を贅沢に使った立派な無料カラーパンフまであります。




海藻(藻類)と海草(種子植物)は違う件、などなど
割と楽しめたのですが、海藻の写真載せても面白くないですよねぇ。

ちなみに天井から吊してあるのは7~8mぐらいある真コンブ。

まぁ千葉県にコンブは生えてないんですけどね。暖か過ぎて。

とはいえ、千葉県が実はヨウ素の世界的大産地だったりするのは
おそらく太古から海藻が豊富だったからではないかと。




ゆるキャラ人海戦術で攻めてきました。


中央のピンクの子いわく、

私の名前はノリノリン。ノリノリの女の子よ! 私たち「藻じゃ~ず」は、
海藻をイメージした、なぞのモンスターなの!

などとのことです。案外油断は禁物なようです。


でも「おかざえもん」とか「出汁之介」とか「カツオ人間」あたりと比べると
ゆるキャラ力はかなり高そうに思えます。個人的にはワカメンあたり推し。




海藻ではありませんが藻場の住人たる、ウニとアメフラシが戦闘中のもよう。





海藻を押し花にしたアートもあります。

クリスマスカードなどに良さそうなのもありますね。

クリスマスのドア飾りや正月の注連縄と見せかけて海藻吊るしとく
というのも面白いかもしれません。いや待てよカラスとか来るかなぁ?




常設展示もあります。本館は主に貝殻とか鳥の剥製といった海辺の生物関係、
道路向かいの小さな別館は地質関係が中心となっていますね。




博物館は海のすぐそばですが、




本来なら岩場の生物観察ゾーンがあるというエリアは
運悪く大潮の満潮に向かう途中で、水没なう。

干潮は朝10時とかなので、それに間に合わせてここまで来るのは相当な覚悟または宿泊が要ります。




対してあちらは有名な海中展望塔。確か930円ぐらい?

ニュージーランドで海ではなく湖の水中展望塔なら入った事あるから、まぁいいかな。



それより当初の目的である鵜原理想郷、
想像ではおそらく伊東の城ヶ崎海岸に近い景勝地じゃないかと思っているのですが、




なんか雨が本格化しつつあるようなので撤退します!


・・・往復3500円と6時間以上をかけて結局博物館行っただけというのは、

実はあのわずか200円の博物館は
結果的に猛烈バカ高かった
ということになるのでしょうか。

せめて土産物屋ぐらい探してみたいところですが、
幸か不幸か電車の時間がほぼ丁度だったりします。
それを逃せば雨の中で1時間待ちなわけですエエ。








これで終わるのもアレなので、オマケ備蓄@松戸。





あまり複数代にわたって受け継がれていそうには見えないこのスナックが
開店50周年だとすると、ママは一体幾つなんだろう。

それともそのうち「創業元禄三年 山本山海苔店」的な まだ海藻頭から離れません
数世紀モノの老舗スナックが誕生してしまうのでしょうか。




「発砲スチロール」という肩に力の入り過ぎた誤字はよく見ますが、
こちらはちょっと見ない脱力系ニューフェイスです。はっほう。

たぶん「はっぽう」と打ってこんな変換は出ないので、
本気でこういう表記だと確信しながら1文字ずつ打ったのか・・・





萌えポスターを量産している松戸警察署がまた何か思いついたようです。

たぶん、ひったくりよりもこの銃刀法違反容疑者が捕まるほうが先でしょう。

ところで夜は早くカエルってのはないのかな。

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2014年4月19日土曜日

[error:0678] ウコンの化石、斜面のシバザクラ

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今年の桜は、気温の急上昇と春の嵐により
短期間にサッと咲いてパッと散ってしまった印象がありますね。

しかしシバザクラなら見頃なのではないでしょうか?


関東でシバザクラの名所と言うと秩父の羊山公園あたりですが、
行った事もありますし遠いので、近場で探してみたところ、

市川の国府台方面にある郭沫若記念館(かくまつじゃくきねんかん)
なる場所が、名所として売出し中なんだとか。

交通至便とは言えない立地ですが、せっかく散歩に適した時候ですし
ウチから6km程度なので、片道ぐらいは歩いてしまいましょう。




全体的にはどうということのなかった道中なのですが、
途中、丘の上に堀之内貝塚という遺跡公園があります。

地面の白いザラザラはすべて貝殻の破片。

松戸にも貝塚はあるのですが、こんなに本格的ではないですね。

けっこう広い公園ですが、まともな入口は北東部にしかないようなのでご注意ください。




公園と呼ぶには随分と野趣に溢れています。




発掘中のポイントなのか、発掘後で地下に大穴が開いていたりするのか、
ひょっとして殺しでもあったのかという雰囲気。




謎の野営地です。




入場無料の博物館が2つもあり、こちらは先史時代を扱った考古学博物館。

市川周辺の遺跡や発掘品が中心です。

ただ、見た感じ古そうな展示も多かったので、
最近の知見に照らすと話は別だったりもするかも知れません。




2階に行くと撮影は要許可のような事が書いてあるのですが、
入口付近は特にそんな注意書きはないようでした。

海岸線の変化、地質断面サンプル、クジラの骨などの他に、




一番入口に近い所にいきなりこんなものが現れたりします。

人の物か動物の物かは不明だそうですが
「オバケのQ太郎が考えるところの古墳」ってやつです。

つまり古いウンコ。


ちょうど、デンマークで700年前のボットン便所跡が発掘されたニュースがありました。

いまだに臭うそうですが、当時の人々の食物がすでに分析されつつあるそうです。

考古学者もラクではないようです。




すぐ向かいで実施中の、外環自動車道の工事で出て来た土器などの特集も。




地学出身者ですが5月10日が地質の日、ってのは知りませんでした。

地質関連イベントがあちこちであるらしいので、潜入してみるかもです。




もうひとつ歴史博物館というのもあって、
こちらは先史時代ではなく中世から昭和までの歴史時代を扱っていますが、

たまたま掃除直後ででもあったのか
消毒液の匂いがきつくてあまり長時間居られないのが残念。




つい博物館に時間を使いすぎそうになりますが、
暗くならないうちに移動再開しましょう。

これが前述の外環工事現場です。

さすがに大規模で、歩行者用の横断道がわざわざ用意されていますね。




道路工事とは思えない巨大地下建築物っぷりです。

大雨対策の地下貯水池とか色々付随しているのかも知れませんが、
まるで地下マンションとか地下ショッピングモールとか
ニュータウン都市建設でもしているのかのよう。


そういえば、ついでに外環と一体化して鉄道作れないんですかね。

武蔵野線と山手線の中間に川口→三郷→矢切→菅野→二俣新町と通れば
割と便利そうな気もするんですが。




住宅街をウネウネ通るのでわかりにくいエリアも何ヶ所かあります。

ホントにあの細い階段通って崖降りるのが正解なのか?





入口が貧相すぎるけど作品は面白い木工工房あらわる。




「八街産落花生 銚子の濡れ煎 直売所」


だそうですが、どこにその直売所があるのか判りません。

ウチの近所にも、マンションの入口に米直売の看板が置いてあるものの
一体そのマンションの何号室で売っているのか謎
って所があります。




ネコの手も借りたい?

いやでも電話予約制だよねぇ。




さて、いよいよ到着しました郭沫若記念館(入場無料)。




菜の花とのコントラストも鮮やかですね。

ただ、




このぐらいの広さしかないという点がネック。

ええ、駐車場でまずは軽くシバザクラ花壇のジャブを、というわけではないのです。

売出し中のシバザクラ名所、はこれが本体であります。




反対から眺めるとこうなります。家だらけです。




郭沫若というのは魯迅ぐらいの頃の中国の文人で、
記念館本体はちょっと大きめの、普通の畳敷き古民家という感じです。

特に中に入ってみたくはならなかったです・・・





帰りはバス停を求めて坂道を登ったり降りたりしますが、
何やらこの辺、文化財が多いみたいですね。

案内看板の向こうに見えている公園もまた遺跡のようです。




千葉商大付近の丘は妙にネコだらけでした。集会のお時間だったんでしょうか。

左は、住宅地図の最新状態を確認しているゼンリンの人らしいです。
個人的には面白そうに思えるお仕事。




松戸に帰ってきたら、こんな所に普通にシバザクラ生えてたことが判ってしまうの巻。

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