宿泊は箱根の東斜面、急坂地帯の強羅地区であります。
犬の散歩も大変そうですが駐車場も傾いててめんどい。
この旅館がそうですな。
普通に泊まると2食付き15000円前後、
今回は割引券で家族3人のうち1人無料になります。
そもそも周りが別荘地ですし、ハードウェア的な雰囲気は悪くないのですが…、
全国の宿を渡り歩いた私からすれば殿様商売過ぎると言わざるを得ません。
主に運用上、色んな点で ”気が利いていない”。
ごく一例を挙げれば、朝晩とも食事時間が選べないとか、
まるで客の立場に立ってません。
高い割に、全国レベルでは通用しない内容でしょう。
離れの個室風呂はウリのひとつですが
1グループ全員まとまって1度しか使えないため、
脱衣所といい浴槽といい、1度に3人では狭くて仕方ありません。
シャンプー・石鹸類も使えないので「到着後に体を洗う」には不向きで、
「夜中にちょっと涼むためのもの」と考えたほうがいいでしょう。
(せめてフロントでその辺アドバイスしてくれればいいのに。)
ちなみにお湯は匂いがせず、浴槽に析出物も付いておらず、
あまり濃い温泉ではないのかも知れません。
むしろ外からたまに硫黄の匂いが漂ってきます。
足湯もありますが、到着後に「午後2時~6時までしか使えない」と言われたら
連泊者以外には実質存在しないも同然です。
そもそもがチェックイン3時~じゃなかったっけ?
しかもすぐ隣に16:00とかって張ってあるのは全くイミフ。
テレビ番組表の用紙に観光案内コーナーを入れておくのは
アイディアと言えばアイディアですが、
字が重なって読みづらいです。
だいたい観光施設の場所も営業時間も載ってないでは無意味なので、
観光紹介をやるならやるで、紙1枚丸々使って本気で書くべきでしょう。
他にも挙げればキリがないですが、まぁこんな感じであれこれ気が利かない。
安いビジネスホテルならまだしも、旅館や高級ホテルには ”もてなしの心”、
すなわち「その客・その瞬間のニーズを先読みする技術」が必要です。
客の先手を取れれば客は感動し、客に言われて初めて対応できれば普通、
客の方が宿の都合に合わせろなんてのは落第であります。
これは売店コーナー。
獺祭(だっさい、山口の地酒)のしかもスパークリングなんて物があるとは
予想外。しかし300ml瓶に1680円も出す気はしません。
長崎辺りの坂道にたまに設置されてるプライベートリフトを思い出しますな。
そもそも箱根・強羅自体が足腰の弱い人には来にくい場所なのにも関わらず
風呂行きの階段に障害者・高齢者用リフトが付いているのは感心しますが…、
部屋の電灯スイッチが入口ドア脇にしかなくて寝る時不便とか、
もっとニーズの多そうな改善点も多数あるんですよねぇ。
まさか部屋のテーブルに板橋区役所なる文言を見るとは予想外。
払い下げ品なのかな。
(ただでさえ昼食が遅かったのに)夕食が早すぎるせいで
酒でも飲んで寝るしかやる事がなくなってしまいましたが、
家族旅行の時は毎度ながら
両親のイビキがうるさくて全く眠れません。やれやれだぜ。
翌日は「ガラスの森美術館」に行ってみました。
ただでさえ1300円もするのに駐車場300円というのが嫌らしい。
展示品も悪くないけど、むしろ庭や建物自体のほうが面白いかな。
ワイングラスに量違いの水入れたので演奏するイタリア人バンド、
なんてのも時々出てたみたいです。
あと、高級そうなオープンカフェからイタリアンな音楽が流れてくると思ったら、
良く聴くと「朝日のあたる家」をアレンジしたやつっぽかったです。
あれは優雅なカフェなんぞとは対極に位置する内容の曲じゃないんですか?
箱根はいまだアジサイも楽しめます。
.