2015年5月31日日曜日

[error:0740] とって隠岐すぎた記事(大会編2)


お見送りを受けつつ、2日目のウォーキングに出発です。

水上バスと漁船の中間みたいな渡し船なのに、紙テープまで用意されてますよ。




昨日の島で乗船客を拾う際もこのように。




早朝の内湾は油を流したように静かです。




準備体操はちゃんとしないとダメじゃなイカ


今日のコースは20km。
西ノ島というところですが、細い運河で実質2つの島に分かれてます。

ここでは「活イカ活っちゃん(弟)」なる妖怪が準備体操に駆けつけてくれました。
イカにはかなり困難な動きもある模様です。




前半はずっと海沿いで平坦なので楽です。




昨日、海の向こうから反対側を見ていた、海底火山の中央火口丘なのです。
どうということのない小山に見えますが、実はある意味、この辺の島々のドン。




満潮なんでしょうか、もうちょっとで道路冠水しちゃいそうなんですが・・・




これが島を分けている運河。幅の割に妙に高い橋を渡ります。




大きな港もあるんですよ。




一見いい加減なようでいて、いろいろ考えてみても
磯フラボンとかハ磯サエティとかア磯トープとかそんなのしか思いつきません。




ここから山道で、食料の補給がとりわけ困難となるため、
ちょうど途中テントでハンバーガーの販売が始まったのはラッキーでした。
下手にもうちょっと早く通過していたらハズレ。

ハンバーガーといっても「おさかなスリーミーバーガー」なる物だったと思います。
でも実は400円ぐらいします。






昔ここでイカを獲っていたらしいです。

道路標識も意外にがんばってます。




あの上まで登るのか・・・。




妙に湿地の多い山中です。




なかなか大変でしたが、尾根に出ました。
曇り気味ですがかなり暑かったような記憶があります。

鷹だかトンビだかが、ここより低い谷間をスイスイ滑空してやがりますよ。
もしスリーミーバーガーとかまだ持ってたら、襲って来たのかな。




これまでもそうでしたが実は、コース全沿道には延々と
「とって隠岐スリーデーウォーク」のノボリが並んでおり、
要所には案内員も居て、参加者が道を間違えないようになっています。
これだけでかなり予算かかってると思います。

ちなみにこの西ノ島のキャッチフレーズも、
「国賀と運河のある町 とって隠岐(おき)の宝島 山陰の楽園」。
これまでの他の2島と比べると、ちょっと詰め込み過ぎの感がありますね。




もうすぐ頂上です。昨日は牛がウロついてましたが今日は馬ですね。

近くのトイレは入口が西部劇のドアみたいなのでカバーされていて、
もしかしたら馬の進入防止用なのかもしれません。
というか西部劇のドアのほうが、もしかしたら馬よけなんでしょうか?
だとしたら内側に開くやつはまちがっているのかな。




わざわざこんなところまで登らせるコースにした理由といいますか、
隠岐の代表的景勝地である国賀海岸が一望できます。

カメラの解像度や画角が足りないのが、なんとも残念。




あ、やっぱり牛もいました。

しかし、奥にいるお姉さんがここまで自転車で登ってきたらしいのは驚きました。




ドーバー・ノルマンディー海岸の白亜の絶壁を思わせます。

地層の傾斜方向と日本海の荒波とが生んだ結果であり、
この絶壁が島を冬の波風から守っているようです。

ちなみに前方ずっと先は、ひそかに隠岐に属している竹島。




気持ち良さそうに見えるかもしれませんが、実は
・急傾斜かつデコボコな地面
・風が強い
・至るところ牛糞馬糞だらけ
という事情で、この草地の坂を降りるのは結構大変なんですよ。




昼寝しているところを頻繁にウォーカーが通り過ぎるので、
ご機嫌ナナメらしい馬。




一番高い「摩天崖」は高さ250m、超高層ビル級です。




その足元にある「通天橋」も有名スポットですが、
そろそろ崩れてしまいそうな感じですね。




マリア像に見える岩もあります。




こちらは実は「活イカ活っちゃん(姉)」。




マンホールは姉弟どちらともまた違うように見えます。




スリーミーバーガーを買った港まで戻ってゴール。
むしろ遅めだったせいか、妙に拍手喝采されます。
あとデビルマンTシャツを着ていたせいで、覚えられてしまっていたようです。


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2015年5月30日土曜日

[error:0739] とって隠岐すぎた記事(大会編1)


土曜。3日間にわたるウォーキング大会「とって隠岐スリーデーウォーク」初日です。
いやホントにこういう大会名なんですよ。

昨日のバーベキュー会場のある「中ノ島」と私の宿のある「知夫里島」、
2島にまたがる23kmのコースです。
この初日コースが一番大変そうで、体力温存的にはやや不利ですね。

バーベキュー会場で手持ち無沙汰で何十分も待っている間に、
各方面からじわじわと参加者が集まってきました。




出発です。みんなゼッケンに名前と、なぜか一言メッセージを書いています。
困ったのでとりあえず「BORN TO WALK」とでも書いときましたが、
目撃した中で一番面白かったのが「ダメ。ゼッタイ」と書いている
若い女性(他には皆無)グループでしたかね。




時間が経つにつれだんだんと列は前後に分散していきますが、
この段階ではまだまだダンゴです。




のどかな風景です。でも火山島なせいか、実は水田は全体として多くありません。




脱落者に備えてドクターカーが常時往復しています。

ただ歩くだけなら、大会に参加などせずとも
いつでもどこでも勝手に歩けばいいし、それが歩きの魅力の一つですが、
この辺のサポート体制は大会ならではですね。

ときどき、飲み物やら甘味やらを配ってるテントもあります。
あと地味に大きいのが、トイレの所在がはっきりしていること。




路傍の風呂?




沖縄の与那国島などにもある、放し飼いの牛が逃げないためのミゾ。
隠岐には隠岐牛というブランドがありますね。




交番の看板なようです。




後鳥羽上皇をまつっている神社だそうです。
なんとウォーキング大会とは別に、観光バスも乗り付けていました。




屋外土俵が常設されています。さすが島根は神事重視?




中ノ島部分を歩き終えると、また船で知夫里島に戻り、山の上までバス移動。

今どき座席の背に灰皿が付いているバス
(灰皿が残っているだけで禁煙には変わりないでしょうが)
とは予想外でしたが、道中、隠岐の観光ビデオなど観ながら過ごせます。




赤ハゲ山という、島の最高所です。
ついでに、島には「薄毛」なんて地名もあるみたいです。

中ノ島は「ないものはない」がスローガンでしたが、知夫里(ちぶり)島は
「しんごうもストレスもない、のんびりスローなしま」だそうです。
頂上付近は牧場エリアで牛だらけ。一部、輪作地の境界用の石垣もあります。

名前といい、なんとなく隠岐というより沖縄っぽい島です。

ちなみに、さっきの中ノ島にしたところで信号は1ヶ所しかないそうです。




隠岐は世界ジオパーク(つまり地質名所)にも登録されています。
今いる所が海底火山の外輪山、明日行くあの「西ノ島」が中央火口丘で、
まあ要するに阿蘇山の風景が海水に沈んだようなもんでしょうか。




隠岐牛だらけです。路上に進出していることもあります。

これまた癒される風景ではありますが、おかげで路上が牛糞だらけであり、
所によっては回避しようにも足の踏み場がないほどなのが難点です。

そんな所で何事があるというのか、パトカーも来てます。




すいません、ちょっと通りますよ・・・。




風景は爽快。ただし長い下りなので、汗はかかなくとも足腰に負担がきますね。

参加者のほとんどを占める熟練の高齢者ウォーカーたちは
専用装備と思しき服やら靴やらですが、私はあくまでも普段の恰好ですし。




あそこは観光名所のひとつ、「赤壁」と呼ばれる酸化した大断崖であります。
一旦コースを外れれば近くまで行くこともできるようですし、
港まで降りれば遊覧船もあるようですが、結局今回は遠景だけで見送り。

まぁ、このカメラじゃ近寄っても画角的に入りきらないしねぇ。




だいぶ標高は下がってきましたが、まだアップダウンは多く控えてます。




濁点や短い線から先に脱落していくもんなんでしょうか?




なぜか道端にこぢんまりとした童話的人形が並ぶ道路。




なぜか武田菱が校章である小学校。

というか600人ほどしかいない島人口には明らかに不相応な規模です。
タヌキの数の方が多いとガイドブックにも書いてあるのです。




有名な湧き水だそうです。
良く見るとこれもタヌキですね。小便小僧モードでなくてよかったです。




どう見ても歩行者用ではないのですが、あのループ橋を下るとゴールの港のはず。




土産物屋の屋根にまで鳥取の妖怪の魔の手が及んでいました。

ただし牛が泳いでいるのは妖怪ではなく、
しばしば草のある小島まで泳いで移動させるからなんだそうです。





ゴールです。焼き貝がもらえます。
カキだったような気がしますがよく覚えてません。写真も不鮮明だし・・・。


本来ここから遊覧船なども出ていますが時間がぎりぎり間に合わず、
しかも雨が降ってきたので、送迎車で早々に宿に撤収することに。
明日に備えましょう。



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